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My life

第50章 それぞれの葛藤

湊side

悠斗のおかげで美桜が少し笑顔になってる笑

こっちの準備も終わったしそろそろ美桜達の方に行くか


「準備できたから少しだけ注射頑張ろっか〜」

さっきまで少し笑顔だった美桜の顔が強ばった


今日たくさん痛い注射したから美桜が注射に対して強い恐怖感を持っちゃったかな〜?

湊が美桜の近くに行くと、美桜は悠斗の手を握って湊から逃げるような素振りを見せた


「みお〜?大丈夫、この注射は全然痛くないよ?」


悠斗が美桜の手を軽く握り返し、片方の手で美桜の頭を撫でながら優しく言った


美桜は俯きながら首を横に振り、悠斗の胸に抱きついた


元から機嫌は良くなかったから、ぐずるかな〜って思ってたけどこの状態だったら絶対泣くな…苦笑


俺が悠斗の方を見ると悠斗はこのままやっちゃってという顔をでこちらを見ていた


湊が頷くと、悠斗は美桜を抱き上げ自分の膝の上に座らせ固定をした


「美桜、少しだけ頑張って眠ろうな〜、ごめんな」


美桜は嫌がったが暴れる体力はもう残っておらず、泣くことしか出来なかった


「ヒクッ…やだグスッ…ヒクッいや〜グスッ…ヒクッ」


美桜は悠斗の胸の中でたくさん泣き始めた


「みお〜、ごめんね〜少し頑張るよ〜」


そして湊は美桜の腕をサッと消毒し注射をした


針が刺さり、薬液が入ると美桜は悠斗に抱きつく力を強めた

「終わったよ〜!頑張りました〜」


湊は美桜の頭を撫で、道具を片付けた


「痛かったな、頑張れて偉かった、もうすぐお薬が効いてくるから眠ろうな」


悠斗は自分に抱きつきながら泣く美桜の頭を優しく撫で、背中を一定のリズムでぽんぽんと撫でた


そしてだんだん美桜も泣き止んでき、すぐに眠りについた

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