
My life
第52章 新しい先生
それから数日経って今日は新しい先生と浅川先生が戻ってくる日になった
悠和はすっかり熱も下がってインフルエンザは治ったが、喘息と貧血がまだ良くならなかった。
トントン
悠和と雪ちゃんがいる部屋のドアをノックした
「失礼します」
「あっ!祥先生!」
悠和が笑顔で名前を呼んだ。祥もニコッと笑顔でおはようと返した
「おはよう〜、はるくん久しぶりだね〜、先生がいない間ちゃんとお利口さんにできた?」
「うん!ちゃんと湊先生の言うこと聞いてお薬も頑張った」
悠和は少し照れくさそうな笑顔で言った
「偉い偉い、今日から担当が先生に変わるけどお薬頑張って飲むんだよ〜」
祥が悠和の頭を撫でながら言うと悠和はうんと頷いた
「よしじゃあ今から診察頑張るよ〜」
祥が悠和のベットのカーテンを閉めようとすると潤がワゴンを持って部屋に入ってきた
そこには採血用の注射器が入っており、それを見て悠和の顔は強ばった
「大丈夫、いつもと同じ採血だからね」
見かねた祥が悠和の頭を撫でながら安心させるように言った
「よし、じゃあまずお熱から測ろっか〜」
祥が体温計を悠和に渡すと、すぐに脇に挟んで熱を測り始め、悠和が抑えてる上から潤も一緒に抑えた
ピピッ
悠和体温計をとって表示された温度を見た
「35.8だったよ」
「本当だ、少し低いね〜、血圧も測らせてね〜」
祥は体温計を悠和から受け取り、潤は悠和の腕に血圧計を巻いて測った
「少し腕がきゅーってなるよ〜、ごめんね〜…………終わったよ〜」
そして潤は血圧計を元に戻した
「血圧は低くないね、少し瞼めくるよ」
祥が悠和の瞼をめくると真っ白だった
「あ〜、貧血が原因かな。あとで輸血しようね」
悠和の顔は強ばってやりたくないなって言うのが顔を出ていた
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ、先生と一緒に頑張ろうね、次はもしもしさせてね」
悠和は自分から服を上げて、深呼吸をした
「ん〜、こっちも少し音が良くないな。いつも通り吸入を朝昼夕と寝る前頑張ろうね」
悠和はうんと黙って頷いた
