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「検査の時は置いといて、美桜はなんで今日湊先生が怒ったと思ってるの？」



そんなの決まってる、私が嫌だって拒否したから



「ﾋｸｯ………私が…ｸﾞｽｯ…治療…ﾋｸｯ……嫌って言った…ﾋｸｯ…から……泣」



私がそう言うと風神先生の雰囲気が少し変わった気がする、


さっきはなんて言うかふわっとした感じだったけど今は真剣に訴えてくるような感じ



「美桜？湊先生が本当に怒った理由は違うよ。湊先生が怒ったのは新しい先生に対しての態度が良くなかったことだよ。

湊先生言ってなかった？先生に怒ってるのに先生以外の人に当たるのはダメだよって。湊先生は美桜がちゃんと頑張ってるのも、心が追いつかないこともちゃんとわかってる。

湊先生はちゃんと美桜の気持ち話してぶつけて欲しかったんだよ。そして当たるなら自分だけにして欲しかった。

湊先生はいつでも美桜をちゃんと受け止められるようにしてる。湊先生は美桜に嫌な処置をする度に嫌われる覚悟でしてる。

だからもっと素直に湊先生にたくさん気持ちをぶつけな？」




「……ﾋｸｯ……できないよ

迷惑…ﾋｸｯ……かけちゃうｸﾞｽｯ…

もう誰にも…ﾋｸｯ……迷惑……かけたくない」



「誰も迷惑だななんて思わないよ。美桜は頑張ってるんだから！だから美桜は湊先生が外来終わったら本音をぶつける！その前に速水先生にさっきのこと謝って診察を受けること。わかった？」



美桜は泣きながら頷いた



私が泣きながら頷くと先生は優しく頭を撫でてくれた



そしてしばらく美桜は泣いたあと、風神から保冷剤をもらって目を冷やした



風神はしばらくするとみおの部屋から出て行った