狂炎~狂った情炎に焼かれて~
第2章 侵食汚染
「ふッ…」
や、ヤバい…指を抜こうとするとどうしても声が出そうになる。
「宍原…置いて行くぞ」
「あ…悪い、今行く」
林に置いて行かれそうになった宍原は俺のいる個室の前からきびすを返す。
「…んっ…」
宍原がシャワールームのドアを締めた音を聞いて、俺は後腔から指を抜いた。これ以上誰かが来る前に身体を洗ってシャワールームをあとにした。
「…この方程式は…」
俺はあまりキレイにされてない黒板に方程式を書く。及川に犯された翌日…俺はいつも通り授業を行っていた。六限目は三年生の授業を行っている、田舎の高校のせいか、あまりやる気ある生徒は少ない。大学受験の生徒は真剣に受けているので特に問題ないが…。
「今日はここまで…ちゃんと予習復習をしておくように」
チャイムが鳴る。俺は教科書を閉じる、日直が号令をかける。授業が終わり、俺は職員室に戻り、受け持っている2年の教室で出席を取り、連絡事項を伝え、職員室に戻る。
「ふう…」
授業に課題の作成と慌ただしい時間が続き、ようやく一息ついた。
『日色先生の中、狭くて気持ち良い』
『なんてキレイな躰なんだ…こんなキレイな躰を抱ける日がくるなんて』
「……ッ…」
忙しい時間が一段落ついて、少しぼーっとした途端、金曜日の飲み会後に襲われた時のことを思い出してしまう、忘れようにも、同じ職場に俺を襲ったひとりの及川がいるせいで嫌でも思い出してしまう。あの日の出来事は俺の心に大きな傷痕を残している。
「生徒会に顔でも出すか」
俺は壁の時計を見て立ち上がる。俺は北棟に向かう、相変わらず北棟は人気がない。
「……あれ?」
階段を上がり、生徒会室に入ると誰もいなかった。亀山くらいはいるかと思っていた俺は肩透かしを喰らう。
「……蓮?」
「うわッ…!?」
いきなり後ろから話し掛けられ俺は驚きのあまり大きな声を上げる。慌てて振り返ると俺の大声に不愉快そうな塩崎がいた。
「なんで蓮がいるんだ?」
なんで俺の台詞で、なんでいきなり名前呼びになっているのか聞きたかったが、その前に生徒会室に誰もいないことについて塩崎に尋ねた。
「あぁ…亀山達はたぶん塾…」
「塩崎くんは違うのか?」
「……俺はあの三人と同じ塾に通っているわけじゃないから」
塩崎は俺の疑問にめんどくさがりながらも答えてくれた。
や、ヤバい…指を抜こうとするとどうしても声が出そうになる。
「宍原…置いて行くぞ」
「あ…悪い、今行く」
林に置いて行かれそうになった宍原は俺のいる個室の前からきびすを返す。
「…んっ…」
宍原がシャワールームのドアを締めた音を聞いて、俺は後腔から指を抜いた。これ以上誰かが来る前に身体を洗ってシャワールームをあとにした。
「…この方程式は…」
俺はあまりキレイにされてない黒板に方程式を書く。及川に犯された翌日…俺はいつも通り授業を行っていた。六限目は三年生の授業を行っている、田舎の高校のせいか、あまりやる気ある生徒は少ない。大学受験の生徒は真剣に受けているので特に問題ないが…。
「今日はここまで…ちゃんと予習復習をしておくように」
チャイムが鳴る。俺は教科書を閉じる、日直が号令をかける。授業が終わり、俺は職員室に戻り、受け持っている2年の教室で出席を取り、連絡事項を伝え、職員室に戻る。
「ふう…」
授業に課題の作成と慌ただしい時間が続き、ようやく一息ついた。
『日色先生の中、狭くて気持ち良い』
『なんてキレイな躰なんだ…こんなキレイな躰を抱ける日がくるなんて』
「……ッ…」
忙しい時間が一段落ついて、少しぼーっとした途端、金曜日の飲み会後に襲われた時のことを思い出してしまう、忘れようにも、同じ職場に俺を襲ったひとりの及川がいるせいで嫌でも思い出してしまう。あの日の出来事は俺の心に大きな傷痕を残している。
「生徒会に顔でも出すか」
俺は壁の時計を見て立ち上がる。俺は北棟に向かう、相変わらず北棟は人気がない。
「……あれ?」
階段を上がり、生徒会室に入ると誰もいなかった。亀山くらいはいるかと思っていた俺は肩透かしを喰らう。
「……蓮?」
「うわッ…!?」
いきなり後ろから話し掛けられ俺は驚きのあまり大きな声を上げる。慌てて振り返ると俺の大声に不愉快そうな塩崎がいた。
「なんで蓮がいるんだ?」
なんで俺の台詞で、なんでいきなり名前呼びになっているのか聞きたかったが、その前に生徒会室に誰もいないことについて塩崎に尋ねた。
「あぁ…亀山達はたぶん塾…」
「塩崎くんは違うのか?」
「……俺はあの三人と同じ塾に通っているわけじゃないから」
塩崎は俺の疑問にめんどくさがりながらも答えてくれた。