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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第24章 16年分の想い

「あぁ…♡ 詩史…! 大好き! 大…好きっ!」

律動を早めて…
高まった欲は 柔らかな肌の上に 吐き出した。


自分の分身を 詩史の肌に 撫でつけて
人差し指に纏った 分身を 
半開きの 詩史の口の中に 押し込む。

状況反射の様に 詩史はその指を咥えて
舌を絡めて 舐めた。

「美味しい? 詩史…」 

夢の中に居る 詩史に尋ねると…
詩史は頷いて また規則正しい 寝息を立てた。

「ふふっ♡ 可愛い♡」 
 
詩史が 舐めた指が 愛しくて 咥える。

詩史の頬に キスを落として 耳元で囁く。

「可愛いかったよ 詩史♡
でも… 俺の勝ちだよ…♡」


詩史の髪を撫でながら… 
詩史が 愛茉に 突き飛ばされた事を 思い出す。


退院してから
「あのまま 目覚めない可能性も あった」
と 親達の話を聞いた時は…  震えた。

今の この 幸せが 無かったかも しれない…?

詩史は 今も あの階段を 降りれない。

どうして 愛茉を 許す事が 出来るだろう…?


愛茉への 嫌悪感を 抱きながら
気持ちを落ち着かせる様に 詩史の髪を 
撫で続けた。

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