飼い猫 🐈⬛🐾
第25章 メガネ男子と猫
紫優くんは 昔から 耳コピで
直ぐに弾けて しまう。
凡人には 到底出来ない。
昔は ソレが すごく 悔しかったけど…
夏葉さんに 言わせると…
「あの子は楽譜通りに弾けないから
全然 ダメよ!
見た目は 華やかかもしれないけど
詩史ちゃんの方が ちゃんと 出来ているのよ…?」って 何度も 言ってくれた。
ソレは 慰められていると 思っていたのだが…
大きくなってみれば 確かに…
今なら その意味がわかる。
ただ…
それでも 指が動いて すぐに弾ける っていう
才能は やっぱり 羨ましい…!
「詩史… その曲 母さんと 連弾してたでしょ?
俺も 詩史と 連弾したい…!
夢だった…! 詩史と 連弾するの…。」
紫優くんの 熱視線に ドキッとする。
まぁ… 確かに
小学生の私が 紫優くんと 並んで 連弾とか…
天地がひっくり返っても 有り得ない事だった。
けど 今は…
「…夢だなんて… 大袈裟な… 」
楽譜を見ながら 左手だけ 動かしてみる。
と… 紫優くんが 合わせて
他の音を 引き受ける。
私の 左手に合わせてくれるのに
こちらは 楽譜通りに…!
…何で 楽譜通りに 弾けるんだ…!
改めて 紫優くんの 能力の高さに 驚く。
1曲 弾き終わると
紫優くんは 嬉しそうに 笑って…
私に飛びついた。
「大好き 詩史! 愛してる! ありがとう!」
紫優くんの胸に抱かれて 私も 笑った。
「ふふっ。 連弾 楽しいね!
右手治ったら また やりたい…!」
「勿論…!
俺、今 夢が叶って 幸せ…♡」
紫優くんの言葉に また笑った。
「何で 楽譜通りに 弾けるのよ…(笑)」
「えぇ? めっちゃ 練習したもん♡
詩史と… 連弾したかったから…!♡」
「練習…したんだ! 意外…!」
紫優くんが ピアノを練習?
あまりイメージが 沸かない。
「…紫優くんって 勿体ないよね…。
ピアノも テニスも サッカーも バスケも
水泳も…
ちゃんとやれば すぐにでもジュニア選手になれそうだったのに…
ある程度出来たら 辞めちゃうんだもん!」
「そんな事無いよ…」
紫優くんの言葉に ちょっとムッとする。
「謙遜ですか? 自覚あるでしょ! 嫌味ある…! そんなんで よく今まで 恨まれなかったね!」
直ぐに弾けて しまう。
凡人には 到底出来ない。
昔は ソレが すごく 悔しかったけど…
夏葉さんに 言わせると…
「あの子は楽譜通りに弾けないから
全然 ダメよ!
見た目は 華やかかもしれないけど
詩史ちゃんの方が ちゃんと 出来ているのよ…?」って 何度も 言ってくれた。
ソレは 慰められていると 思っていたのだが…
大きくなってみれば 確かに…
今なら その意味がわかる。
ただ…
それでも 指が動いて すぐに弾ける っていう
才能は やっぱり 羨ましい…!
「詩史… その曲 母さんと 連弾してたでしょ?
俺も 詩史と 連弾したい…!
夢だった…! 詩史と 連弾するの…。」
紫優くんの 熱視線に ドキッとする。
まぁ… 確かに
小学生の私が 紫優くんと 並んで 連弾とか…
天地がひっくり返っても 有り得ない事だった。
けど 今は…
「…夢だなんて… 大袈裟な… 」
楽譜を見ながら 左手だけ 動かしてみる。
と… 紫優くんが 合わせて
他の音を 引き受ける。
私の 左手に合わせてくれるのに
こちらは 楽譜通りに…!
…何で 楽譜通りに 弾けるんだ…!
改めて 紫優くんの 能力の高さに 驚く。
1曲 弾き終わると
紫優くんは 嬉しそうに 笑って…
私に飛びついた。
「大好き 詩史! 愛してる! ありがとう!」
紫優くんの胸に抱かれて 私も 笑った。
「ふふっ。 連弾 楽しいね!
右手治ったら また やりたい…!」
「勿論…!
俺、今 夢が叶って 幸せ…♡」
紫優くんの言葉に また笑った。
「何で 楽譜通りに 弾けるのよ…(笑)」
「えぇ? めっちゃ 練習したもん♡
詩史と… 連弾したかったから…!♡」
「練習…したんだ! 意外…!」
紫優くんが ピアノを練習?
あまりイメージが 沸かない。
「…紫優くんって 勿体ないよね…。
ピアノも テニスも サッカーも バスケも
水泳も…
ちゃんとやれば すぐにでもジュニア選手になれそうだったのに…
ある程度出来たら 辞めちゃうんだもん!」
「そんな事無いよ…」
紫優くんの言葉に ちょっとムッとする。
「謙遜ですか? 自覚あるでしょ! 嫌味ある…! そんなんで よく今まで 恨まれなかったね!」