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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第31章 ボーイズラブ

晶ちゃんに微笑まれる。

「1部の女子なんて 
『目が合っただけで妊娠しそう♡』
とか 騒いでるよ〜? ♡(笑)」

「何それ… この学校は いつから そんな
低俗になったの…。」


「ほらほら! 噂をすれば♡
愛しの彼氏が しふみんを見てるよ?」 


言われて… 振り返る。


紫優くんは 数人の男子に囲まれて
なぜか 皆して こっちを見てる。

紫優くんと目が合うと 紫優くんはにっこりと
百戦錬磨 悩殺必至の 天使の微笑みを 
私に向けた。

私は その微笑みに 苛ついて…
キッと 睨みを返した。


周りにいた男子は 私に怯む。

「紫優! お前 倉田さんに何かしたのか…!
あの睨みは 相当な お怒りだぞ…!」

「嫌だなぁ…! アレは 詩史の愛情表情だよ♡
俺の事 意識しちゃって…♡ 
睨んだ顔も 可愛いくて♡ ドキドキしちゃうよ♡」

「…。」

周りの男子も 紫優くんのお熱に ドン引き
である。



「ああっ♡笑顔が可愛いわぁ♡内海くん♡
妊娠できそう…(笑)
それにしても 本当に しふみんが 大好きねぇ…♡」

晶ちゃんは 紫優くんの微笑みに 喜んで
流れ出た鼻血を ティッシュで押さえた。


「内海くんは どんな風に 
しふみんを 手懐けたのかしら〜?
皆に紳士な内海くんだけど しふみんの前では
違うんでしょ?♡」

「ええ! アレのドコが紳士…!?」

怒る私に 晶ちゃんは ふふっと笑って 
妄想の世界を 突き進む。

「子犬みたいに 尻尾を振って 
あの可愛い笑顔で迫って 
母性本能を 擽ったのかしら?

それとも… 

しふみんを 苛めながら 
ジワジワ 迫ったのかしら〜?
どちらにしろ 妄想が 楽しいわ〜♡」


苛めながら ジワジワ…
正解!と 言いたいトコロだが… 

晶ちゃんは 夢の世界へ 行ってしまった(笑)
晶ちゃんには 妄想出来る話題さえあれば
いいのだ。


「晶ちゃんは 紫優くんと誰とのカップリングで
妄想していたの?」

怖いものみたさに 聞いてみる。


「えぇ〜?♡ やっぱり 大木くんかなぁ…♡」


突然の 悠理くんの登場に 慌てる。

「はぁ?! …何故???」

「中2の時に サッカーの試合で勝った時に
抱き合って 喜んでいたのよ♡
そこから 妄想が止まらないわぁ〜♡」

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