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「…っ」

ピクンッ！

紫優くんの　手の動きに
身体が　揺れる。


「異性だとさ　わかって　あげられないでしょ？
詩史の　反応を見て　初めて…
ココが…　気持ちが　良いのかな？って…」


制服越しに　ブラジャーをズラされて
紫優くんの爪が　胸の頂きを　弾く。

「…っ　ん…！」

私の反応を　見つめながら　紫優くんは
胸への刺激に　強弱をつける。

「…コレ　気持ち　いいの？　詩史…」

確認してくる紫優くんに　涙目になりながら
こくこくと　頷く。


「…　こうやって　確認しないと
わからないから…　残念…
同性だったら…　
もっと　気持ち良く　してあげられるのに…」


真底　残念そうな　紫優くんに　ちょっと　苛つく。

紫優くんの　手首を掴んで…
起き上がる。


「…私は　確認されると　
すごく　愛されてる気分になる。　
お互いに　わからないから　こそ…　
思いやりを持ち寄って　気にかけるって
大切な事でしょ…？」


言ってから…　ハッとする。

恥ずかしい…！！！　　何　語ってるんだぁ〜！


恥ずかしくて　悶絶している処に…
紫優くんが　ぎゅっと　私に抱きついてきた。


「うん　良い事言うね…　詩史…。」


ドキッ…！

紫優くんの　熱を帯びた眼に…　慌てる。


「…っ　紫優くん！　帰るよ！！！」　

ココは　教室…！


「…前に　教室で　シタいな…って…
覚えてる　でしょ？」


覚えてるけど…　出来る訳ないでしょ！
と　全力で嫌がる。

「いやいやいや…！　バカ？　バカなの？！
っていうか　触ってくるな…！」


「さっきから　反抗的だね　詩史…！
そんなに　抵抗されると　啼かせたくなるよ…！」

両手を　抑え込まれて　押し倒されると
紫優くんは上から　私の動きを　封じる様に
覆い被さって　口内を侵してくる。

「…っ！」

私は唇と目を固く閉じて　首を振って抵抗した。


「…詩史　そんなに嫌？　
今日は…　受け入れてくれないの…？」


突然　キスが止んで…
紫優くんの　悲しそうな　声が響く。


ズキン…

その声が　あまりにも　切なくて…

目を開けると

紫優くんの　しゅん…　　と悲しそうな顔に会った。


「あ…」

ワザとだ　と　思うのに…
私は素直に　心を痛める。


「ふふっ　詩史は　本当に　優しいコだね…」