飼い猫 🐈⬛🐾
第32章 夏の気配
先程までの 激しい余韻が 残っていて
足がふらつく。
「おっと! 大丈夫?」
紫優くんが グッと背中から 私を支える。
それから急に 紫優くんは 声を潜めて 話出した。
「… 詩史 少し 大人しくして ね…?
騒いじゃ ダメだよ?」
「?」
疑問に思うも、 紫優くんの言う通りにする。
紫優くんは 大人しく従う私に 微笑んで
それから ちゅっと 優しくキスをして
頬を 染めた。
その手付きは とても ぎこちない …
ナニ…? と益々 疑問を深める。
「… もう いいよ?」
紫優くんに 言われるも
???
疑問だけが 残る。
「… 何だったの?」
「あぁ…!
ファンの人 何人かに 見られてた。」
紫優くんの言葉に 身体の奥から ゾワッと
鳥肌が立って 青ざめる。
「え…っ ヤ…! ドコから…」
「大丈夫 今だけ。」
紫優くんは サラリと言うが…
今までの 交わりを 見られていない 確証はない!
私は パニックになって 半泣きになる。
「ばか! ばか ばか ばか…」
「大丈夫 だって。
俺だって その辺は 慎重に考えてる…。
周りへの 自分の影響力は 自覚してるし…
『白い優等生とアイドルの
健全できれいなお付き合い』を ちゃんと意識
してるから! ね?」
ね? と言われても…
全然 説得力が無い
だけど…
「大丈夫。 俺を信じて?
詩史の立場が悪くなる様な事は 絶対にしない!
小学校で 懲りたから! ね?」
紫優くんの 揺るぎの無い 断定的な言葉は
どこか 安心して しまう。
紫優くんは やっぱり 詐欺師みたいだ。
「… 見られてたとしても
今回は 紫優くんだって 道連れなんだから…!
私と一緒に 地獄を 見てよ。」
そう。 私の地獄は
紫優くんが「私を好き」だと言う
ひと言から 始まった。
今度は 独りにしないで
一緒に 堕ちてよ…。
「勿論♡ 望むところだよ。
詩史と何処までも 一緒だよ。
死んでも 離して あげないんだから♡」
… そう言えば そうだった…。
「帰ろう?」
紫優くんが 手を差し出してくる。
私は その手を無視して 教室を出た。
「ふふっ。 本当に… 猫みたい…!」
紫優くんは 肩を揺らして 笑った。
足がふらつく。
「おっと! 大丈夫?」
紫優くんが グッと背中から 私を支える。
それから急に 紫優くんは 声を潜めて 話出した。
「… 詩史 少し 大人しくして ね…?
騒いじゃ ダメだよ?」
「?」
疑問に思うも、 紫優くんの言う通りにする。
紫優くんは 大人しく従う私に 微笑んで
それから ちゅっと 優しくキスをして
頬を 染めた。
その手付きは とても ぎこちない …
ナニ…? と益々 疑問を深める。
「… もう いいよ?」
紫優くんに 言われるも
???
疑問だけが 残る。
「… 何だったの?」
「あぁ…!
ファンの人 何人かに 見られてた。」
紫優くんの言葉に 身体の奥から ゾワッと
鳥肌が立って 青ざめる。
「え…っ ヤ…! ドコから…」
「大丈夫 今だけ。」
紫優くんは サラリと言うが…
今までの 交わりを 見られていない 確証はない!
私は パニックになって 半泣きになる。
「ばか! ばか ばか ばか…」
「大丈夫 だって。
俺だって その辺は 慎重に考えてる…。
周りへの 自分の影響力は 自覚してるし…
『白い優等生とアイドルの
健全できれいなお付き合い』を ちゃんと意識
してるから! ね?」
ね? と言われても…
全然 説得力が無い
だけど…
「大丈夫。 俺を信じて?
詩史の立場が悪くなる様な事は 絶対にしない!
小学校で 懲りたから! ね?」
紫優くんの 揺るぎの無い 断定的な言葉は
どこか 安心して しまう。
紫優くんは やっぱり 詐欺師みたいだ。
「… 見られてたとしても
今回は 紫優くんだって 道連れなんだから…!
私と一緒に 地獄を 見てよ。」
そう。 私の地獄は
紫優くんが「私を好き」だと言う
ひと言から 始まった。
今度は 独りにしないで
一緒に 堕ちてよ…。
「勿論♡ 望むところだよ。
詩史と何処までも 一緒だよ。
死んでも 離して あげないんだから♡」
… そう言えば そうだった…。
「帰ろう?」
紫優くんが 手を差し出してくる。
私は その手を無視して 教室を出た。
「ふふっ。 本当に… 猫みたい…!」
紫優くんは 肩を揺らして 笑った。