飼い猫 🐈⬛🐾
第32章 夏の気配
帰る途中に 町内の掲示板に貼られた
お祭りや花火の告知が 目に入る。
「… 夏祭り か…」
思わず足を止めて… 告知を読む。
「もう そんな季節だね…」
紫優くんが 笑い掛ける。
「…。」
紫優くんからは 絶対に こういうイベント事は
誘ってこない。
私が 人が多くて 騒がしい所が 苦手なのを
知っているから。
それに
紫優くんと一緒に居ると 周りから
嫉妬を買って 嫌な思いをしてきたから…。
でも…
「ええ?! デートした事がない?! 何で?!」
晶ちゃんに 驚かれた。
「紫優くんの隣に居ると 勝手に恨まれたり
嫉妬されて 嫌な思いをしてきたから…
今は もう それでも 良いけど…
面倒臭い事には 変わりないし…」
私の返答に 晶ちゃんは 納得しかけたが、
すぐに キッと 真顔になった。
「そんなに 周りを気にしなくても
もう平気でしょ?
しふみんには ちゃんと 私達、理解者が
居るんだから!」
晶ちゃんの言葉に 感動して…
じんわり 胸を温めた。
うるっ と 目頭が熱くなる。
「大丈夫だよ!
夏は イベントが多いから
思い切って 2人で 出掛けてみなさい!
そして 是非 萌え萌えなエピソードを…っ!」
晶ちゃんの言葉に コケる。
萌えエピソードが欲しいだけ…?(笑)
と 思いつつも… 確かに
紫優くんと お出掛けを したくない
訳じゃない。
紫優くん 夏祭り とか 行きたいかな…?
「… 行く?」
小首を傾げて 紫優くんに 聞いてみる。
紫優くんは 驚いた顔を 私に向けて
フリーズした。
「え… 何で… ?」
「や… 別に…! 何でもない…!」
考えてみたら
紫優くんからの誘いは
平然と断ってきたのに…!
自分から 誘ったのが 急に 恥ずかしくなって
狼狽する。
その場から 逃走しようとしたのに
後ろから ガシッと 抱きしめられた。
「待って! どこに行く気?」
ぎゅっと 抱きしめられて 動けない。
「…💢 暑い…! 抱きつくな…!」
照れ隠しに 大袈裟に喚いて 藻掻く。
「可愛いコトだけ 言い残して
置いて いかないで…?」
「…っ!」
恥ずかしくて…
顔を真っ赤にして 俯く。
紫優くんは 無かった 事に してくれない。
お祭りや花火の告知が 目に入る。
「… 夏祭り か…」
思わず足を止めて… 告知を読む。
「もう そんな季節だね…」
紫優くんが 笑い掛ける。
「…。」
紫優くんからは 絶対に こういうイベント事は
誘ってこない。
私が 人が多くて 騒がしい所が 苦手なのを
知っているから。
それに
紫優くんと一緒に居ると 周りから
嫉妬を買って 嫌な思いをしてきたから…。
でも…
「ええ?! デートした事がない?! 何で?!」
晶ちゃんに 驚かれた。
「紫優くんの隣に居ると 勝手に恨まれたり
嫉妬されて 嫌な思いをしてきたから…
今は もう それでも 良いけど…
面倒臭い事には 変わりないし…」
私の返答に 晶ちゃんは 納得しかけたが、
すぐに キッと 真顔になった。
「そんなに 周りを気にしなくても
もう平気でしょ?
しふみんには ちゃんと 私達、理解者が
居るんだから!」
晶ちゃんの言葉に 感動して…
じんわり 胸を温めた。
うるっ と 目頭が熱くなる。
「大丈夫だよ!
夏は イベントが多いから
思い切って 2人で 出掛けてみなさい!
そして 是非 萌え萌えなエピソードを…っ!」
晶ちゃんの言葉に コケる。
萌えエピソードが欲しいだけ…?(笑)
と 思いつつも… 確かに
紫優くんと お出掛けを したくない
訳じゃない。
紫優くん 夏祭り とか 行きたいかな…?
「… 行く?」
小首を傾げて 紫優くんに 聞いてみる。
紫優くんは 驚いた顔を 私に向けて
フリーズした。
「え… 何で… ?」
「や… 別に…! 何でもない…!」
考えてみたら
紫優くんからの誘いは
平然と断ってきたのに…!
自分から 誘ったのが 急に 恥ずかしくなって
狼狽する。
その場から 逃走しようとしたのに
後ろから ガシッと 抱きしめられた。
「待って! どこに行く気?」
ぎゅっと 抱きしめられて 動けない。
「…💢 暑い…! 抱きつくな…!」
照れ隠しに 大袈裟に喚いて 藻掻く。
「可愛いコトだけ 言い残して
置いて いかないで…?」
「…っ!」
恥ずかしくて…
顔を真っ赤にして 俯く。
紫優くんは 無かった 事に してくれない。