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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第34章 家猫

蜜が 溢れる 感覚を感じて…
恥ずかしくて 咄嗟に 手が緩むと 

紫優くんの手が 私の緩む手を支えた。


「あーあ☆
優等生が こんなに 蜜を溢しちゃって…♡」


紫優くんは ニヤニヤと楽しそうに 
溢れた蜜と 私の顔とを 見比べる。


私は 手を 押さえ込まれていて 
顔を隠す事も 足を閉じる事も出来ずに
俯くしか 出来なかった。


「大丈夫… どんな詩史も 全部大好き…!」

羞恥に 打ちひしがれる私に
紫優くんは 安心させる様に 甘く 囁く。


俯き 流れた涙を 紫優くんが舐め取る。


「苛めて ごめんね? 
可愛い詩史を 沢山見れたから… 
ご褒美をあげる ね?」


ベッドに沈められながら 
紫優くんのキスに 溺れる。


「…っ ふ…っ」

嗚咽を漏らしながら…
紫優くんの温もりに しがみつく。


苛められても
結局 私は 紫優くんの 温もりが大好き…


私も 相当に 狂ってる…!


この世界で 
この人に捨てられたら 生きていけない と
思い込まさせて…

飼い猫は 家から出る事を 
躊躇う様に なって…


飼い主様の 許す世界だけが 

私の全てになっていく…

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