飼い猫 🐈⬛🐾
第35章 飼い主の夏休み
詩史は とても従順な猫だ。
最近は特に 俺の言う事を よく聞く。
つい 数ヶ月前までは
とても 考えられない事だ…。
いつも 冷たい視線を送られて
口を開けば 言い合いばかり…
それでも 相手にして貰える事に
喜びと 独占を感じていたけど…
ここまで 詩史が心を開いてくれる様に
なるなんて…!
やっぱり…
今まで 耐えて 詩史の分析に徹して
正解だった。
元々甘えん坊な詩史は 1度心を開いたら
とても懐く傾向があった。
心地良さを植え付けたら
絶対に 甘えたくなる筈だ。
多少の意地悪も
寂しさのあまり 耐えてくれるだろう。
寧ろ 飴と鞭が クセになるかも…。
そんな 目論見通り…
詩史は 可愛い家猫に 成長しつつある。
詩史は 絶対に 俺から 離れられない!
全て… 計算通り…!
「… 思い出し笑い…! 怖いんてすケド…」
リビングでの 夜ご飯。
向かい合って座る母親に 気持ち悪がられた。
「ごめん ごめん。
詩史が 夏祭りに付き合ってくれる って言うから 嬉しくて…」
「はぁ?! 詩史が夏祭り?!
アイツ 人酔いするだろ? 大丈夫なのか?」
隣でご飯を食べていた怜央が
俺の言葉に 驚いた。
「んー… 最近は 前より 馴れたと思うよ?
満員でも バスに 乗れる様になったし…
でも 苦手な事には 変わりないだろうから
配慮してあげる つもりだけど…」
「無理矢理 誘ったんじゃ ないでしょうね?」
ギロリと 母親に 睨まれるが
俺の心は ルンルンだった。
「はぁ…
詩史が一緒に 出掛けてくれる なんて…
俺、 幸せだぁ〜〜 ♡♡♡」
『…。』
あまりにも ルンルン幸せオーラ全開の俺に
母親も怜央も 言葉を失う…。
こういう事はよくある。
「… とにかくね、
折角 紫優の事を 受け入れてくれたんだから…
もう 振り回さないの…!
詩史ちゃんの 優しさに漬け込んで
困らせちゃ ダメよ?!」
母親は
詩史を突き飛ばした 犯人捜しの為に
詩史を辱めて 追い詰めた事、
無理矢理 泊まらせた事を 怒っている。
「問題無いよ。
最後は 詩史だって 納得してるし…
寧ろ 詩史の為に 必要な事だったよ…。」
最近は特に 俺の言う事を よく聞く。
つい 数ヶ月前までは
とても 考えられない事だ…。
いつも 冷たい視線を送られて
口を開けば 言い合いばかり…
それでも 相手にして貰える事に
喜びと 独占を感じていたけど…
ここまで 詩史が心を開いてくれる様に
なるなんて…!
やっぱり…
今まで 耐えて 詩史の分析に徹して
正解だった。
元々甘えん坊な詩史は 1度心を開いたら
とても懐く傾向があった。
心地良さを植え付けたら
絶対に 甘えたくなる筈だ。
多少の意地悪も
寂しさのあまり 耐えてくれるだろう。
寧ろ 飴と鞭が クセになるかも…。
そんな 目論見通り…
詩史は 可愛い家猫に 成長しつつある。
詩史は 絶対に 俺から 離れられない!
全て… 計算通り…!
「… 思い出し笑い…! 怖いんてすケド…」
リビングでの 夜ご飯。
向かい合って座る母親に 気持ち悪がられた。
「ごめん ごめん。
詩史が 夏祭りに付き合ってくれる って言うから 嬉しくて…」
「はぁ?! 詩史が夏祭り?!
アイツ 人酔いするだろ? 大丈夫なのか?」
隣でご飯を食べていた怜央が
俺の言葉に 驚いた。
「んー… 最近は 前より 馴れたと思うよ?
満員でも バスに 乗れる様になったし…
でも 苦手な事には 変わりないだろうから
配慮してあげる つもりだけど…」
「無理矢理 誘ったんじゃ ないでしょうね?」
ギロリと 母親に 睨まれるが
俺の心は ルンルンだった。
「はぁ…
詩史が一緒に 出掛けてくれる なんて…
俺、 幸せだぁ〜〜 ♡♡♡」
『…。』
あまりにも ルンルン幸せオーラ全開の俺に
母親も怜央も 言葉を失う…。
こういう事はよくある。
「… とにかくね、
折角 紫優の事を 受け入れてくれたんだから…
もう 振り回さないの…!
詩史ちゃんの 優しさに漬け込んで
困らせちゃ ダメよ?!」
母親は
詩史を突き飛ばした 犯人捜しの為に
詩史を辱めて 追い詰めた事、
無理矢理 泊まらせた事を 怒っている。
「問題無いよ。
最後は 詩史だって 納得してるし…
寧ろ 詩史の為に 必要な事だったよ…。」