飼い猫 🐈⬛🐾
第35章 飼い主の夏休み
「~~~っ アンタって子は…!
手口が乱暴なのよ! もっと詩史ちゃんを大切に
考えなさい!」
「詩史の悦ぶ事しか 考えてないよ♡
はぁ…♡
夏休みは 毎日 詩史と居られるんだ♡
幸せ…!♡」
「…紫優は 部活でしょ! 詩史ちゃんは 塾!
忙しくて… 思う程 時間なんて無いわよ…!」
母親の反論に… ニヤニヤと 勝ち誇る。
「残念デシタ♪ 詩史は 塾に行かずに
俺と 勉強するんだって 言ってたよ♪」
「は… あ?!」
「そういう訳で、 母さんも怜央も
俺と詩史の邪魔 しないでよね♡」
俺の言葉に 母親が青褪めた。
「まさか… また無理矢理…」
「そんな事無いよ!
詩史も 俺と居れるって 喜んでたよ…?」
母親は言葉を噤んで 何かを 考えていた。
怜央が 静かに口を開く。
「…紫優
お前の事は 可愛いと 思っているが…
詩史に対して 余りにも 酷い様なら
流石の俺も 怒るぞ…?」
怜央が 珍しく 怒ってる。
そう感じた俺は
すぐに反省した 素振りを見せる。
ずーーーんと 表情を陰らせて 項垂れる。
「ごめん…
今まで 詩史に 相手にして 貰えなかったから…
一緒に居れる事が すごく嬉しくて…
やり過ぎ… だったよね…。
今までの 反動とは言え… 俺って酷いよね…」
絶望に満ちた表情を 見せた俺に
怜央は慌てた。
「…っ 紫優… そんなに 気を落とすな…!
確かに 今まで
詩史の 氷点下の視線と 塩対応を浴びてきた
お前なら毎日が 幸せだよな…!
一緒に居たいよな?
ちゃんと詩史の話を聞いているのなら
兄ちゃんは 何も言わないから…」
「うん… 詩史に嫌われたくないし…
今まで以上に ちゃんと 詩史の事を
考える様にするよ…!」
俺の涙目に まんまと 心を操られた怜央は
俺を抱き寄せ 気落ちした弟を 懸命に励ます。
さて…
問題は 母さんだ。
その表情は 何を思っているのか…
読み取れきれなくて 警戒する。
翌日
早速 母さんが詩史に接近した。
「母さんと 出掛けたの?
何処に行ってたの? 何か言われた?」
嘘のつけない詩史に 詰め寄った。
「夏期講習のお詫び って ランチに誘って
貰ったのよ…。」
詩史を じっくり観察するが
特別 嘘はついていない様子だった。
手口が乱暴なのよ! もっと詩史ちゃんを大切に
考えなさい!」
「詩史の悦ぶ事しか 考えてないよ♡
はぁ…♡
夏休みは 毎日 詩史と居られるんだ♡
幸せ…!♡」
「…紫優は 部活でしょ! 詩史ちゃんは 塾!
忙しくて… 思う程 時間なんて無いわよ…!」
母親の反論に… ニヤニヤと 勝ち誇る。
「残念デシタ♪ 詩史は 塾に行かずに
俺と 勉強するんだって 言ってたよ♪」
「は… あ?!」
「そういう訳で、 母さんも怜央も
俺と詩史の邪魔 しないでよね♡」
俺の言葉に 母親が青褪めた。
「まさか… また無理矢理…」
「そんな事無いよ!
詩史も 俺と居れるって 喜んでたよ…?」
母親は言葉を噤んで 何かを 考えていた。
怜央が 静かに口を開く。
「…紫優
お前の事は 可愛いと 思っているが…
詩史に対して 余りにも 酷い様なら
流石の俺も 怒るぞ…?」
怜央が 珍しく 怒ってる。
そう感じた俺は
すぐに反省した 素振りを見せる。
ずーーーんと 表情を陰らせて 項垂れる。
「ごめん…
今まで 詩史に 相手にして 貰えなかったから…
一緒に居れる事が すごく嬉しくて…
やり過ぎ… だったよね…。
今までの 反動とは言え… 俺って酷いよね…」
絶望に満ちた表情を 見せた俺に
怜央は慌てた。
「…っ 紫優… そんなに 気を落とすな…!
確かに 今まで
詩史の 氷点下の視線と 塩対応を浴びてきた
お前なら毎日が 幸せだよな…!
一緒に居たいよな?
ちゃんと詩史の話を聞いているのなら
兄ちゃんは 何も言わないから…」
「うん… 詩史に嫌われたくないし…
今まで以上に ちゃんと 詩史の事を
考える様にするよ…!」
俺の涙目に まんまと 心を操られた怜央は
俺を抱き寄せ 気落ちした弟を 懸命に励ます。
さて…
問題は 母さんだ。
その表情は 何を思っているのか…
読み取れきれなくて 警戒する。
翌日
早速 母さんが詩史に接近した。
「母さんと 出掛けたの?
何処に行ってたの? 何か言われた?」
嘘のつけない詩史に 詰め寄った。
「夏期講習のお詫び って ランチに誘って
貰ったのよ…。」
詩史を じっくり観察するが
特別 嘘はついていない様子だった。