飼い猫 🐈⬛🐾
第35章 飼い主の夏休み
そうして 夏休みは
ほぼ毎日 詩史と繋がって…
俺の悦ぶ事を 教え込み
詩史の悦ぶ事を 増やしていく…
詩史は 完全に 俺の理想とする 家猫だった。
最近は 詩史から 甘える事も 増えて
無邪気な笑顔を 俺に 向ける事も 増えた。
そこに 警戒心は無く…
完全に 心を 開いてくれている。
改めて…
詩史が こんなに可愛い子だったなんて…!
毎日 可愛さを 発見する。
詩史を とらえて おきたいと 思いながら
とらわれて いるのは
やっぱり 自分の方だと思う…。
そんな日々を過ごしながら
子供みたいに 指折り数えて
夏祭りを 待ち詫びていた。
詩史と デートらしい事は 少なかったから
すごく 楽しみ!
ところが…
当日は 朝から 母親が詩史を占拠…
「良い って言うまで 詩史ちゃんに近づくの、
禁止!」
母親から 詩史を 取り上げられて…
「はぁ?!」と 苛立つ。
「まぁ まぁ…! そんなに苛立つなよ!
兄ちゃんと ゲームでもやろうぜ?」
怜央が 慰めるつもりで近付くが…
俺は 無視して 自室に籠もった。
詩史に会えない 寂しさを 紛らわす為に
スマホを開くと
動画の有名猫『シロタマちゃん』の最新映像を
発見してしまい…
益々 詩史への思いを募らせる。
我慢できずに 思わず『シロタマちゃん』を
開いてしまうと
『にゃあん♪』
今日も可愛い鳴き声と 仕草を使って
飼い主に 撫で撫でを 要求していた。
飼い主が 両頬を挟んで わしゃわしゃ
と 撫でると
シロタマちゃんは うっとりと 蕩けた顔をする。
あぁ… 可愛い…!♡ 詩史だ…♡♡♡
シロタマちゃんの 蕩け顔に 詩史を重ねる。
後で いっぱい 触ろう…! ♡
そうして 勉強もろくに 身に入らずに
ダラダラと過ごした。
夕方…
詩史と 夏祭りに出掛ける時間が 近付いて
詩史を 迎えに行く。
「紫優くん お待たせ! 出掛けよう?」
リビングから出てきた 詩史に
目を 奪われた。
「… !」
言葉を失い 息をすることさえ 忘れる。
綺麗… !
淡藤地に 紫色の花が描かれた 美しい浴衣に
髪を スッキリ アップにして…
姿勢の良い 詩史の立ち居振舞い と
相まって…
美しい… !
ほぼ毎日 詩史と繋がって…
俺の悦ぶ事を 教え込み
詩史の悦ぶ事を 増やしていく…
詩史は 完全に 俺の理想とする 家猫だった。
最近は 詩史から 甘える事も 増えて
無邪気な笑顔を 俺に 向ける事も 増えた。
そこに 警戒心は無く…
完全に 心を 開いてくれている。
改めて…
詩史が こんなに可愛い子だったなんて…!
毎日 可愛さを 発見する。
詩史を とらえて おきたいと 思いながら
とらわれて いるのは
やっぱり 自分の方だと思う…。
そんな日々を過ごしながら
子供みたいに 指折り数えて
夏祭りを 待ち詫びていた。
詩史と デートらしい事は 少なかったから
すごく 楽しみ!
ところが…
当日は 朝から 母親が詩史を占拠…
「良い って言うまで 詩史ちゃんに近づくの、
禁止!」
母親から 詩史を 取り上げられて…
「はぁ?!」と 苛立つ。
「まぁ まぁ…! そんなに苛立つなよ!
兄ちゃんと ゲームでもやろうぜ?」
怜央が 慰めるつもりで近付くが…
俺は 無視して 自室に籠もった。
詩史に会えない 寂しさを 紛らわす為に
スマホを開くと
動画の有名猫『シロタマちゃん』の最新映像を
発見してしまい…
益々 詩史への思いを募らせる。
我慢できずに 思わず『シロタマちゃん』を
開いてしまうと
『にゃあん♪』
今日も可愛い鳴き声と 仕草を使って
飼い主に 撫で撫でを 要求していた。
飼い主が 両頬を挟んで わしゃわしゃ
と 撫でると
シロタマちゃんは うっとりと 蕩けた顔をする。
あぁ… 可愛い…!♡ 詩史だ…♡♡♡
シロタマちゃんの 蕩け顔に 詩史を重ねる。
後で いっぱい 触ろう…! ♡
そうして 勉強もろくに 身に入らずに
ダラダラと過ごした。
夕方…
詩史と 夏祭りに出掛ける時間が 近付いて
詩史を 迎えに行く。
「紫優くん お待たせ! 出掛けよう?」
リビングから出てきた 詩史に
目を 奪われた。
「… !」
言葉を失い 息をすることさえ 忘れる。
綺麗… !
淡藤地に 紫色の花が描かれた 美しい浴衣に
髪を スッキリ アップにして…
姿勢の良い 詩史の立ち居振舞い と
相まって…
美しい… !