飼い猫 🐈⬛🐾
第35章 飼い主の夏休み
やっぱり…
詩史の綺麗さは こんなに人が多い中でも
目立つ。
様々な視線を 浴びる中…
意地悪く ほくそ笑む 母親が浮かぶ。
『詩史ちゃんの 綺麗さの前に
困惑すると いいわ!
普段の詩史ちゃんへの態度を 反省しなさい!』
そう… 母親が 言っている様に 思えて
溜息をついた。
「〜♪」
不意に 囃し立てる様な 口笛が聞こえた。
「コレはコレは…
白い優等生… 倉田詩史嬢…!」
振り返ると
女性達を侍らせた 浴衣姿の 朝生先輩に出会した。
派手…!
先輩の周りだけ 別世界…!
詩史も俺も 呆けた。
「美しい…!」
詩史に 触れようとする 朝生先輩の手を
叩いた。
この人もか…! と 睨む。
朝生先輩は 敵意むき出しの俺を見て 楽しそうに 笑った。
「良い仕上がりに なったじゃないか♪
2人纏めて 愛でたいモノだな…♡」
ゾッ…
俺も… 該当するんすか…
先輩の目はマジだ…! と 危機感を持つ。
「朝生先輩の オモチャになる気は
ありませんので♡」
にっこり笑って 足早に 先輩から 離れた。
「詩史 何か 食べたい?」
気を取り直して 詩史に声を掛ける。
呆けたままだった詩史も 俺の声掛けに
ハッと意識を 取り戻した。
「りんご飴…!」
子供みたいに 目をキラキラさせて 食べたい…!と 言ってくる。
…っ 可愛い…!
やっぱり 来て 良かった…! と 感動する。
ハムハムと りんご飴に ご機嫌な詩史…
綺麗なのに 仕草が 可愛い…♡
「紫優くんも いる?」
にこやかに りんご飴を 傾ける。
りんご飴より… 詩史の唇が 食べたい…!
いつもなら 人目を気にせず
迷わず その唇を 奪うのに…
高貴なオーラを纏う 今日の詩史には
そんな事は出来ない…! と 躊躇って…
大人しく りんご飴を 貰う。
「… 甘いね…」
俺の 反応に 詩史は 無邪気に 笑った。
きっと 詩史の唇は
もっと甘くて 格別な味がする だろうな…
そう 思いながら
母さんの思惑通り…
俺は 詩史に 手も足も 出せないでいた。
でも…
詩史の 柔らかな笑顔を
こうして すぐ横で 見られて… 幸せだ…
手から伝わる 詩史の温もりが 嬉しかった。
詩史の綺麗さは こんなに人が多い中でも
目立つ。
様々な視線を 浴びる中…
意地悪く ほくそ笑む 母親が浮かぶ。
『詩史ちゃんの 綺麗さの前に
困惑すると いいわ!
普段の詩史ちゃんへの態度を 反省しなさい!』
そう… 母親が 言っている様に 思えて
溜息をついた。
「〜♪」
不意に 囃し立てる様な 口笛が聞こえた。
「コレはコレは…
白い優等生… 倉田詩史嬢…!」
振り返ると
女性達を侍らせた 浴衣姿の 朝生先輩に出会した。
派手…!
先輩の周りだけ 別世界…!
詩史も俺も 呆けた。
「美しい…!」
詩史に 触れようとする 朝生先輩の手を
叩いた。
この人もか…! と 睨む。
朝生先輩は 敵意むき出しの俺を見て 楽しそうに 笑った。
「良い仕上がりに なったじゃないか♪
2人纏めて 愛でたいモノだな…♡」
ゾッ…
俺も… 該当するんすか…
先輩の目はマジだ…! と 危機感を持つ。
「朝生先輩の オモチャになる気は
ありませんので♡」
にっこり笑って 足早に 先輩から 離れた。
「詩史 何か 食べたい?」
気を取り直して 詩史に声を掛ける。
呆けたままだった詩史も 俺の声掛けに
ハッと意識を 取り戻した。
「りんご飴…!」
子供みたいに 目をキラキラさせて 食べたい…!と 言ってくる。
…っ 可愛い…!
やっぱり 来て 良かった…! と 感動する。
ハムハムと りんご飴に ご機嫌な詩史…
綺麗なのに 仕草が 可愛い…♡
「紫優くんも いる?」
にこやかに りんご飴を 傾ける。
りんご飴より… 詩史の唇が 食べたい…!
いつもなら 人目を気にせず
迷わず その唇を 奪うのに…
高貴なオーラを纏う 今日の詩史には
そんな事は出来ない…! と 躊躇って…
大人しく りんご飴を 貰う。
「… 甘いね…」
俺の 反応に 詩史は 無邪気に 笑った。
きっと 詩史の唇は
もっと甘くて 格別な味がする だろうな…
そう 思いながら
母さんの思惑通り…
俺は 詩史に 手も足も 出せないでいた。
でも…
詩史の 柔らかな笑顔を
こうして すぐ横で 見られて… 幸せだ…
手から伝わる 詩史の温もりが 嬉しかった。