無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

りんご飴を食べ終わって
再び歩き出すと…

バッタリ

悠理達に　会って　しまった。


皆　詩史に見惚れて　数秒間　固まった。


「…詩史ちゃんか…！　
あんまり綺麗で…　見惚れちゃったよ…！」

悠理の　サラッと　恥ずかし気もなく
本音を　言えてしまう処…
昔から　羨ましい。


悠理は　俺の顔を見ると　意地悪く笑う。

「大変そうデスネ！」

「…お陰様で…！」


数ヶ月ぶりの　悠理との　会話…。
すんなり　喋れて　自分でも　驚く。


突然　詩史の目から　涙が溢れて　驚いた。


『詩史（ちゃん）！？　どうした？！』

不思議と　悠理と声が　シンクロした。


「ううん。　
２人が　普通に　会話してるのが　嬉しくて…」


詩史の言葉に　悠理と顔を　見合わせる。

「別に…　
コイツの性格の悪さは　昔から知ってるし…
詩史ちゃんに対して　酷いのは　頭に来てたけど
ソレも含めて　紫優だし…」

「ほぉ～…？　言ってくれるね…！」

「俺はいつだって　詩史ちゃんウェルカム　だよ？
紫優が嫌になったら　俺と　駆け落ちしよう？」

「ばーか！　させるかよ…！」

俺の言葉に　
悠理が　笑った。　

「…　あんまり　泣かせるなよ…？」

「…わかってる　！」

すんなりと　いつもの掛け合いが　出来た事に
俺も　多分悠理も　驚いている。

お互いに　関係修復の　キッカケを望んでた…。


「…っ　良　かった…！」

詩史が　俺と　悠理の仲を
心配していたのは　知っていたけど
泣くほど　気に病んでいたとは…
申し訳なく　思った。


「… ごめんね 詩史…　悠理… 」

「俺は　ついで　かよ…」

「お前も悪いだろ？」

「まぁな…　コレで　わだかまりナシな…！」

悠理は　サッパリと　終戦宣言をした。

やっぱり　悠理は　いいヤツだな…。


「最悪　3Pしか　ないかと　思ってた…！」

俺の言葉に　
詩史が　えっ？！　と　動揺する。


「詩史…　何をそんなに慌ててるの…？
ゲーム対戦だよ？3play！」


意地悪するつもりは　ないのに
俺に染みついた　『詩史を困らせたい』思いが
作動して　困る詩史に　喜んでしまう。

純粋♡　可愛い…！


「詩史ちゃんが望むなら　俺はいつでもいいよ？」

冗談を　本気に塗り替えようとする
悠理の笑顔に
早速　苛立った。