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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第4章 反則

そう言えば 具合が悪くて… 
保健室に 行こうとして いたんだ…。

1階についた所で 冷や汗が 凄くて…

「内海くんが運んで来たのよ…?」


…  は? 


先生の言葉に 青褪めた。


ヤ…だ。 生理中だったのに… !!


知らない間に 身体に 触れられたと思うと 
恥ずかしさが 堪らない。

加えて さっき見た 夢のせいで…

泣きそうに なった。


「お母さんがこれから迎えに来てくれるそうよ?
内海くんが 今、荷物を持って来てくれるから…。
お礼を言ってね…?」

先生の言葉に 返事が 出来ない。

「…先生。 まだ具合が悪いので 横になります。」

私は 布団を頭まで被った。

紫優くんの顔… 見れる訳ない…!



暫くすると お母さんと紫優くんの声が聞こえた。

「ありがとうね 紫優くん。」

「いえいえ。じゃあ 俺が詩史を連れて行くので…
香緒さんは車にいて下さい。」

「オッケー♪」

2人の会話に… 全然 オッケー♪ 
じゃないよ…!!! と突っ込む。


「詩史? 開けるよ?」

カーテンが シャッと開いた。 

何か 悪い事でも したみたいに…
ドキドキと 胸が 高鳴る。

掛け布団を握りしめて 縮こまった。


「…詩史? 香緒さんが迎えに来てくれたよ?」

紫優くんに 揺すられるが 寝たフリをする。


「…寝てるの?」

ギシッ と ベッドが軋む 音がして… 
紫優くんが ベッドに上がってきた。

布団の殻に 閉じ籠もった私を 布団ごと
覆いかぶさって 抱きしめてくる。

「詩史… 」

なんて… 優しい声色…
力が 一瞬 抜けた…  瞬間に

布団をバサリと取り上げられた。

「…っ!」 

しまった !!! 


慌てる私に
紫優くんは 覆い被さってきて キスをする。


無抵抗状態の私は 両手を 拘束されるように
指を 絡め取られて…

いつの間にか 口内に侵入していた 紫優くんの舌を
受け入れていた。



ゾクゾク…っ!


あの時と…  一緒…!
嫌なのに… 気持ちぃ…


私はまた 紫優くんの侵入を 許してしまった。

お互いの 唾液が 混ざり合って
ピチャ ピチャ と 音を響かせる。



…だめ   だめ…!

顔を横に振って 抵抗する。


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