飼い猫 🐈⬛🐾
第36章 祭り の あと
紫優くんが 喜んでくれるかな? と
頑張って 着飾った 浴衣…。
でも…
紫優くんの様子が おかしい…
終始 表情も 固いし
今も 突然 泣いてるし…
「どうしたの? 今日 変だよ?」
「ごめん…。
あんなに ハッキリ 皆に 「邪魔しないで」 って
言ってくれると 思わなかったから…
嬉し過ぎて…」
紫優くんは 口元を押さえて
昂ぶった感情を 落ち着かせ様と
必死になっていた。
私はバツが悪くて…
顔を 赤くした。
「だって…
あんなに無遠慮に 仲を裂かれると
腹立たしくも なるよ…!
紫優くんは… 私の 彼氏なんだし…」
ごにょごにょ…
最後の一文は
あまり 聞こえないで 欲しい…(恥)
独占欲…
ハッキリと 自覚している。
『皆のアイドル』なんかじゃない…!
紫優くんは 『私のモノ』 だもん!
誰にも 譲りたくなかった。
ここ最近…
夏休みは 「家猫」 として
しっかり 躾けられて いた から…
縄張り意識の強い猫は 他の侵入を 許せなかった。
『私の 飼い主に 近寄るな…!』
シャーーー!
毛を逆立てて 飼い主に近寄る猫を
追い払った。
「詩史は 本当に 悪い子だね…
こんなに 俺の心を 鷲掴みにして…
可愛い白猫に 愛して貰えて 幸せ過ぎるよ…」
紫優くんの手が
私の頭に触れようとして… 止まった。
「 …帰ろうか…。」
紫優くんが 躊躇いがちに 手を差し出してくる。
… 何で ?!
さっきから 触れてこない 紫優くんに 寂しさを 募らせる。
「危ないから… ね?」
そうして 紫優くんは 手を握る事を
お願いしてくる。
何で…?
いつも 構わずに 触ってくるのに… ?
いつもと違う対応に
居心地の悪さと 不安を 感じる。
ただでさえ
今日は何だか 視線を浴びて 不安なのに…
浴衣… 気に入って くれてないのかな…
心を重くしながら 手を 繋いだ。
倉田家に着くと
リビングでは 両家の両親が 酔い潰れていた。
出掛ける時…
『祭りだ〜! 飲むぞ〜!』 と
訳の分からぬ 理由をつけて
いそいそと お酒の準備をしていた 母と夏葉さん…
まったく…
飲み過ぎ でしょ…!
呆れながら そっとリビングの戸を閉めた。
頑張って 着飾った 浴衣…。
でも…
紫優くんの様子が おかしい…
終始 表情も 固いし
今も 突然 泣いてるし…
「どうしたの? 今日 変だよ?」
「ごめん…。
あんなに ハッキリ 皆に 「邪魔しないで」 って
言ってくれると 思わなかったから…
嬉し過ぎて…」
紫優くんは 口元を押さえて
昂ぶった感情を 落ち着かせ様と
必死になっていた。
私はバツが悪くて…
顔を 赤くした。
「だって…
あんなに無遠慮に 仲を裂かれると
腹立たしくも なるよ…!
紫優くんは… 私の 彼氏なんだし…」
ごにょごにょ…
最後の一文は
あまり 聞こえないで 欲しい…(恥)
独占欲…
ハッキリと 自覚している。
『皆のアイドル』なんかじゃない…!
紫優くんは 『私のモノ』 だもん!
誰にも 譲りたくなかった。
ここ最近…
夏休みは 「家猫」 として
しっかり 躾けられて いた から…
縄張り意識の強い猫は 他の侵入を 許せなかった。
『私の 飼い主に 近寄るな…!』
シャーーー!
毛を逆立てて 飼い主に近寄る猫を
追い払った。
「詩史は 本当に 悪い子だね…
こんなに 俺の心を 鷲掴みにして…
可愛い白猫に 愛して貰えて 幸せ過ぎるよ…」
紫優くんの手が
私の頭に触れようとして… 止まった。
「 …帰ろうか…。」
紫優くんが 躊躇いがちに 手を差し出してくる。
… 何で ?!
さっきから 触れてこない 紫優くんに 寂しさを 募らせる。
「危ないから… ね?」
そうして 紫優くんは 手を握る事を
お願いしてくる。
何で…?
いつも 構わずに 触ってくるのに… ?
いつもと違う対応に
居心地の悪さと 不安を 感じる。
ただでさえ
今日は何だか 視線を浴びて 不安なのに…
浴衣… 気に入って くれてないのかな…
心を重くしながら 手を 繋いだ。
倉田家に着くと
リビングでは 両家の両親が 酔い潰れていた。
出掛ける時…
『祭りだ〜! 飲むぞ〜!』 と
訳の分からぬ 理由をつけて
いそいそと お酒の準備をしていた 母と夏葉さん…
まったく…
飲み過ぎ でしょ…!
呆れながら そっとリビングの戸を閉めた。