飼い猫 🐈⬛🐾
第44章 罠
文化祭2日目…
紫優くんは サッカー部の招待試合に参加で
この日は クラスには居ない。
つまり… フェアではないが 紫優くんに勝つ
絶好の機会…!
私は いそいそと 笑顔を振り撒いて
朝から張り切って メイドになり切っていた。
そんな 私の様子を 紫優くんは 不機嫌です と
顔に書いて 仏頂面で 見ていた。
「何なの その笑顔…!
そんなに 愛想振り撒かなくても 良くない?!
詩史らしくない!」
「何とでも お言いなさい!
紫優くんが 部活に出ている間
私はポイントを 稼ぐんだから!♪」
「負けず嫌い…!
本当に わかってないヤツだな…!」
並行線な 私との会話に 埒が明かないと
感じた らしい紫優くんは
晶ちゃんを呼び止めた。
「晶穂さん…」
急に 名前で呼び止められた晶ちゃんは びっくりして
顔を赤くしながら汗汗と 紫優くんに 近づいた。
「ウチの気紛れ猫は どういう目で
皆に 見られているか わかってない!
申し訳ないけど…
今日1日 見守っててくれません?」
晶ちゃんは 胸の前に手を組み
ぽーっと 赤い顔をして 紫優くんを 見上げた。
「かしこまりました 旦那様…」
晶ちゃんの返事に 紫優くんは 満足そうに微笑んで
鼻血を流す晶ちゃんに ティッシュを差し出した。
「晶穂さんは 本当に 良い子ですね。
詩史も 少しは 見習いなさい…。」
つーーーん!
私は 可愛げなく 顔を反らして
仕事に戻っていく。
メイド執事喫茶は なかなかの賑わいで
2日目も 忙しい。
交代で お昼と休憩を取って
あっという間に 14時になった。
終了まで あと1時間という時になって…
「倉田 詩史先輩ですよね?」
突然 声を掛けられた。
誰…?
4〜5人の 知らない子達だった。
ただ 中等部の制服を着ていて
年下だという事だけは わかった。
「倉田先輩に 助けて欲しい事があって…!
今から 来てもらえませんか?」
「え…?」
訳がわからずに 混乱する。
「私達 橋岡愛茉さんから 頼まれて…」
ドクンッ …!
心臓が 大きく 1つ 跳ねた。
愛茉 ちゃん… ? 何で…
紫優くんは サッカー部の招待試合に参加で
この日は クラスには居ない。
つまり… フェアではないが 紫優くんに勝つ
絶好の機会…!
私は いそいそと 笑顔を振り撒いて
朝から張り切って メイドになり切っていた。
そんな 私の様子を 紫優くんは 不機嫌です と
顔に書いて 仏頂面で 見ていた。
「何なの その笑顔…!
そんなに 愛想振り撒かなくても 良くない?!
詩史らしくない!」
「何とでも お言いなさい!
紫優くんが 部活に出ている間
私はポイントを 稼ぐんだから!♪」
「負けず嫌い…!
本当に わかってないヤツだな…!」
並行線な 私との会話に 埒が明かないと
感じた らしい紫優くんは
晶ちゃんを呼び止めた。
「晶穂さん…」
急に 名前で呼び止められた晶ちゃんは びっくりして
顔を赤くしながら汗汗と 紫優くんに 近づいた。
「ウチの気紛れ猫は どういう目で
皆に 見られているか わかってない!
申し訳ないけど…
今日1日 見守っててくれません?」
晶ちゃんは 胸の前に手を組み
ぽーっと 赤い顔をして 紫優くんを 見上げた。
「かしこまりました 旦那様…」
晶ちゃんの返事に 紫優くんは 満足そうに微笑んで
鼻血を流す晶ちゃんに ティッシュを差し出した。
「晶穂さんは 本当に 良い子ですね。
詩史も 少しは 見習いなさい…。」
つーーーん!
私は 可愛げなく 顔を反らして
仕事に戻っていく。
メイド執事喫茶は なかなかの賑わいで
2日目も 忙しい。
交代で お昼と休憩を取って
あっという間に 14時になった。
終了まで あと1時間という時になって…
「倉田 詩史先輩ですよね?」
突然 声を掛けられた。
誰…?
4〜5人の 知らない子達だった。
ただ 中等部の制服を着ていて
年下だという事だけは わかった。
「倉田先輩に 助けて欲しい事があって…!
今から 来てもらえませんか?」
「え…?」
訳がわからずに 混乱する。
「私達 橋岡愛茉さんから 頼まれて…」
ドクンッ …!
心臓が 大きく 1つ 跳ねた。
愛茉 ちゃん… ? 何で…