飼い猫 🐈⬛🐾
第44章 罠
「助けて欲しいんです!
先輩が来てくれないと 私達も 困るんです…!」
困っている子を見捨てられない私の性格を
利用されてる と 感じているのに…
彼女達の 縋る様な視線に… 負けた。
観念して 晶ちゃんに断って クラスを出る。
今になって 思えば… 想定出来た事だった。
今は文化祭。
中高の生徒が 混ざり合っても
何の問題もない。
でもその考えに 辿り着けなかった原因は…
「平和ボケ」 の一言に尽きる。
ここ最近
晶ちゃん達、信用出来る友達が出来て
学校生活が 穏やかで 充実していたし、
紫優くんも
私を「家猫」として 扱う事で
紫優くんしか 見れない状態にして
私が不安や恐怖を感じない様に
目線をズラしていてくれたんだ と
今になって 思えば…
そう 冷静に 考えられる。
確かに…
改めて この事態に直面すると
自分でも びっくりするくらい 心拍数が上って…
出来る事なら 今すぐに 逃げ出したいと
身体が 叫んでいる。
知らなかった…
私は いつの間にか
こんなに 愛茉ちゃんに 恐怖心を 抱いていた
のか…!
「こんにちは 詩史ちゃん。
正々堂々 勝負を挑みに来たわ…。
勿論 相手をして くれるでしょう?」
愛茉ちゃんの言葉に 呆れる。
友達を利用して 連れて来て…
コレのどこが 正々堂々なのよ…
でも そんな事を 叫んだ所で
このコに 通じる訳も ない。
覚悟を決めて 自ら 罠に 掛かりに行く。
「勿論よ。 逃げるなんて 無粋なマネはしないわ。 何が 望みなの?」
「ダンス対決しましょう?」
はぁ…
対決の内容に ますます 頭を抱えた。
このステージは 中等部ダンス部の演目。
しかも ダンス部内でも
アイドルの地位を確立している愛茉ちゃんの
ポジションで 踊って見せろ と…。
完全に 愛茉ちゃんのテリトリー内。
私は 完全にアウェイで 全然フェアじゃない。
コレは 対決では無く ただの貶め …!
「どうしたの?
逃げるなんて 無粋なマネは しないんでしょう?」
愛茉ちゃんの 勝ち誇った 態度は
私の闘志に 火をつけた。
「それで… 愛茉ちゃんが
紫優くんを 諦められるなら…」
「勿論よ。 一切手を引くわ。」
ステージ上に 上がると…
見えるのは 沢山の人…!
先輩が来てくれないと 私達も 困るんです…!」
困っている子を見捨てられない私の性格を
利用されてる と 感じているのに…
彼女達の 縋る様な視線に… 負けた。
観念して 晶ちゃんに断って クラスを出る。
今になって 思えば… 想定出来た事だった。
今は文化祭。
中高の生徒が 混ざり合っても
何の問題もない。
でもその考えに 辿り着けなかった原因は…
「平和ボケ」 の一言に尽きる。
ここ最近
晶ちゃん達、信用出来る友達が出来て
学校生活が 穏やかで 充実していたし、
紫優くんも
私を「家猫」として 扱う事で
紫優くんしか 見れない状態にして
私が不安や恐怖を感じない様に
目線をズラしていてくれたんだ と
今になって 思えば…
そう 冷静に 考えられる。
確かに…
改めて この事態に直面すると
自分でも びっくりするくらい 心拍数が上って…
出来る事なら 今すぐに 逃げ出したいと
身体が 叫んでいる。
知らなかった…
私は いつの間にか
こんなに 愛茉ちゃんに 恐怖心を 抱いていた
のか…!
「こんにちは 詩史ちゃん。
正々堂々 勝負を挑みに来たわ…。
勿論 相手をして くれるでしょう?」
愛茉ちゃんの言葉に 呆れる。
友達を利用して 連れて来て…
コレのどこが 正々堂々なのよ…
でも そんな事を 叫んだ所で
このコに 通じる訳も ない。
覚悟を決めて 自ら 罠に 掛かりに行く。
「勿論よ。 逃げるなんて 無粋なマネはしないわ。 何が 望みなの?」
「ダンス対決しましょう?」
はぁ…
対決の内容に ますます 頭を抱えた。
このステージは 中等部ダンス部の演目。
しかも ダンス部内でも
アイドルの地位を確立している愛茉ちゃんの
ポジションで 踊って見せろ と…。
完全に 愛茉ちゃんのテリトリー内。
私は 完全にアウェイで 全然フェアじゃない。
コレは 対決では無く ただの貶め …!
「どうしたの?
逃げるなんて 無粋なマネは しないんでしょう?」
愛茉ちゃんの 勝ち誇った 態度は
私の闘志に 火をつけた。
「それで… 愛茉ちゃんが
紫優くんを 諦められるなら…」
「勿論よ。 一切手を引くわ。」
ステージ上に 上がると…
見えるのは 沢山の人…!