飼い猫 🐈⬛🐾
第46章 時が 来たら…
学校から どうやって帰ってきたのか…
はっきりした 記憶がない。
覚えているのは
紫優くんの 腕の中が 安心出来たという事。
それから
沢山 優しく愛された という事。
お陰で
愛茉ちゃんへの 恐怖心は少し薄れて…
心が 落ち着いてきた。
でも…
落ち着くと 気になるのは あの言葉。
『詩史ちゃんが 可哀想…!
どうせ 別れなきゃ いけないのに…』
愛茉ちゃんの 言葉が 木霊する。
あの時 紫優くんは
『耳を貸さなくて いい!』って
愛茉ちゃんの言う事を 「聞くな!」って言った。
いつもだったら…
愛茉ちゃんの言う事が 嘘だと 言うのなら
『大丈夫 嘘だよ』って
愛茉ちゃんの言葉を 即座に否定して
私が 安心できる言葉を 1番に伝えてくれると
思う。
少なくとも 愛茉ちゃんの言った言葉は
デタラメでは ないらしい。
「…詩史 顔色が未だ良くないね。
このまま寝てて…? ココアを入れてきてあげる。」
そう言って 離れようとする紫優くんの腕に
しがみついた。
嫌だよ 紫優くん!
何処にも 行かないで…!
「…詩史?」
紫優くんは 驚いた声をあげる
「どうしたの? まだ 愛情不足?」
私を誂う様に ふっと笑うけど…
私は 俯いて 何も答えられない。
別れ… って 何?
ただ 聞けばいいのに…
紫優くんの 答えが怖くて… 私からは聞けない。
紫優くんは 私を抱き寄せると
ベッドに寝かせてくれる。
「詩史… 愛してる…
大好きだよ…」
耳元で 囁かれると
どうしようもなく 安心して…
力が 抜ける…
甘い…
紫優くんが
私をとろとろに 甘やかす。
「おやすみ 詩史…
側にいるからね…」
頭を撫でてくれる 紫優くんの手が 心地良い…
本当に? ずっと 側に 居て…
紫優くんの 温もりに 溺れて…
私は そのまま 意識を手放した。
それから…
文化祭からは 何日も日にちが経った。
結局… 「別れ」の真相は 聞けていない。
紫優くんは 憎たらしいくらい いつも通りに…
詐欺師みたいな 笑顔を振り撒いて 過ごしている。
私だけが 気になって…
勝手に心がざわついて… バカみたい!
私から聞くなんて 負けた気がして…
絶対に聞き出せない 状況になっていた。
はっきりした 記憶がない。
覚えているのは
紫優くんの 腕の中が 安心出来たという事。
それから
沢山 優しく愛された という事。
お陰で
愛茉ちゃんへの 恐怖心は少し薄れて…
心が 落ち着いてきた。
でも…
落ち着くと 気になるのは あの言葉。
『詩史ちゃんが 可哀想…!
どうせ 別れなきゃ いけないのに…』
愛茉ちゃんの 言葉が 木霊する。
あの時 紫優くんは
『耳を貸さなくて いい!』って
愛茉ちゃんの言う事を 「聞くな!」って言った。
いつもだったら…
愛茉ちゃんの言う事が 嘘だと 言うのなら
『大丈夫 嘘だよ』って
愛茉ちゃんの言葉を 即座に否定して
私が 安心できる言葉を 1番に伝えてくれると
思う。
少なくとも 愛茉ちゃんの言った言葉は
デタラメでは ないらしい。
「…詩史 顔色が未だ良くないね。
このまま寝てて…? ココアを入れてきてあげる。」
そう言って 離れようとする紫優くんの腕に
しがみついた。
嫌だよ 紫優くん!
何処にも 行かないで…!
「…詩史?」
紫優くんは 驚いた声をあげる
「どうしたの? まだ 愛情不足?」
私を誂う様に ふっと笑うけど…
私は 俯いて 何も答えられない。
別れ… って 何?
ただ 聞けばいいのに…
紫優くんの 答えが怖くて… 私からは聞けない。
紫優くんは 私を抱き寄せると
ベッドに寝かせてくれる。
「詩史… 愛してる…
大好きだよ…」
耳元で 囁かれると
どうしようもなく 安心して…
力が 抜ける…
甘い…
紫優くんが
私をとろとろに 甘やかす。
「おやすみ 詩史…
側にいるからね…」
頭を撫でてくれる 紫優くんの手が 心地良い…
本当に? ずっと 側に 居て…
紫優くんの 温もりに 溺れて…
私は そのまま 意識を手放した。
それから…
文化祭からは 何日も日にちが経った。
結局… 「別れ」の真相は 聞けていない。
紫優くんは 憎たらしいくらい いつも通りに…
詐欺師みたいな 笑顔を振り撒いて 過ごしている。
私だけが 気になって…
勝手に心がざわついて… バカみたい!
私から聞くなんて 負けた気がして…
絶対に聞き出せない 状況になっていた。