飼い猫 🐈⬛🐾
第46章 時が 来たら…
紫優くんと 手を繋いで 帰路につく。
まるで 手枷でも嵌められている様に
身体が 重い…
自分から 話を要求してしまったので
この手を払って 逃げ出す事も 出来ない。
これから 何を言われるのか…
怖い…!
ただただ 足を前に運んで
仕事で 誰も居ない我が家に 紫優くんを通す。
リビングの電気を点けて 暖房を入れて…
コーヒーを入れて…
その1つ1つの機能が働く度に
心もやっと 恐怖心が 抑えられていく。
コーヒーの薫りが 部屋に充満する頃…
私の心も 覚悟が決まった。
ダイニングテーブルで
向き合って 話を聞こうと思ったのに
紫優くんは ソファーに座って
私に隣を 指定した。
紫優くんの良い様に ペースに嵌まらない様に
自室ではなく リビングを選択したのだけど…
と 警戒しながら コーヒーを渡して 隣に座る。
「…ねぇ 詩史…
俺がどれだけ 詩史を愛しているか
伝わっているでしょう?」
隣に座るなり 紫優くんが私の顔を
真剣な表情で 覗き込んでくるから…
困惑する。
「は…? 何を 突然… 今さら…」
「俺は詩史を愛してる。 詩史だけを愛してる。
この想いは 自分でもコントロールが不能な程
詩史に焦がれて 常に欲している。」
紫優くんの真っ直ぐな視線に
ストレートな言葉…
よくも恥ずかしげもなく こんな事を言えるな…
と 最近受けてきた どんな告白よりも
聞いていられない…!と 顔が赤くなる。
でも 紫優くんは至って 真剣みたいだ。
「…アメリカに居る 祖母が
俺を心配しているんだ。
詩史への 異常な愛を…
病的に固執している って…」
そこまで言うと
紫優くんの言葉が 1度 切れた。
言葉が切れた隙に…
逆上せた熱を冷まそうと 必死になる。
…うん。 紫優くんの私への固執は
確かに 異常だよ…
おばあちゃんの心配する気持ちは わかるよ…
と 冷静に なろうとする。
「だから…
勝手に 向こうで 俺の婚約者を決めて…
俺と詩史を 離したがってる。」
紫優くんの説明に…
「え…っ?」
思わず声をあげて 固まった。
冷たい手で 心臓を鷲掴まれた様に 錯覚する。
「… 婚約… 者…?」
言葉のインパクトが強過ぎて 動揺が 隠せない。
まるで 手枷でも嵌められている様に
身体が 重い…
自分から 話を要求してしまったので
この手を払って 逃げ出す事も 出来ない。
これから 何を言われるのか…
怖い…!
ただただ 足を前に運んで
仕事で 誰も居ない我が家に 紫優くんを通す。
リビングの電気を点けて 暖房を入れて…
コーヒーを入れて…
その1つ1つの機能が働く度に
心もやっと 恐怖心が 抑えられていく。
コーヒーの薫りが 部屋に充満する頃…
私の心も 覚悟が決まった。
ダイニングテーブルで
向き合って 話を聞こうと思ったのに
紫優くんは ソファーに座って
私に隣を 指定した。
紫優くんの良い様に ペースに嵌まらない様に
自室ではなく リビングを選択したのだけど…
と 警戒しながら コーヒーを渡して 隣に座る。
「…ねぇ 詩史…
俺がどれだけ 詩史を愛しているか
伝わっているでしょう?」
隣に座るなり 紫優くんが私の顔を
真剣な表情で 覗き込んでくるから…
困惑する。
「は…? 何を 突然… 今さら…」
「俺は詩史を愛してる。 詩史だけを愛してる。
この想いは 自分でもコントロールが不能な程
詩史に焦がれて 常に欲している。」
紫優くんの真っ直ぐな視線に
ストレートな言葉…
よくも恥ずかしげもなく こんな事を言えるな…
と 最近受けてきた どんな告白よりも
聞いていられない…!と 顔が赤くなる。
でも 紫優くんは至って 真剣みたいだ。
「…アメリカに居る 祖母が
俺を心配しているんだ。
詩史への 異常な愛を…
病的に固執している って…」
そこまで言うと
紫優くんの言葉が 1度 切れた。
言葉が切れた隙に…
逆上せた熱を冷まそうと 必死になる。
…うん。 紫優くんの私への固執は
確かに 異常だよ…
おばあちゃんの心配する気持ちは わかるよ…
と 冷静に なろうとする。
「だから…
勝手に 向こうで 俺の婚約者を決めて…
俺と詩史を 離したがってる。」
紫優くんの説明に…
「え…っ?」
思わず声をあげて 固まった。
冷たい手で 心臓を鷲掴まれた様に 錯覚する。
「… 婚約… 者…?」
言葉のインパクトが強過ぎて 動揺が 隠せない。