飼い猫 🐈⬛🐾
第48章 懐かしい話
「構うよ 詩史… これからも…
身体の 何処かでは わかっている筈だよ…?
俺が 必要だ って。」
紫優くんの声が 私に 纏わりつく。
そんな事ない…!
頭を振って 紫優くんの言葉を 否定する。
いい加減… 私を 開放してよ…
「…っ 紫優くんなんて 大嫌い…」
紫優くんに 放った言葉は 弱々しくて…
まるで自分に 言い聞かせる様だ…
胸が 苦しい…
涙が 止まらない。
何で… ?
「俺は 愛してるよ。 詩史が 大好きだ。」
紫優くんも また…
静かに私に 想いを告げる。
いつもの 平行線。
決して 交わる事のない 堂々巡り。
後にも先にも進めない 私達
だったのに…
「そう言えば…
あの時の彼女さんは どうしたの?」
紫優くんに 正式に彼女が居たなら
学校中 大騒ぎになる筈なのに…
そう言えば 何も…
噂すら 聞こえて来なかった。
だから いつの間にか 勝手に…
私に構い過ぎて 別れたのかな…? とか 思って 忘れていた。
「付き合って ないよ。」
「…は?」
紫優くんの言葉に 驚く。
「詩史に代われるコなんて 居ないよ。
それに 詩史の代わりに 付き合うなんて
そんな酷い事は さすがに しない。
女の子は 怒らせたら怖いしね♪」
にっこりと 微笑む紫優くん。
何か 経験がありそうだ。
「…以前に 何か やらかしたの?」
白い目を向ける。
「いいや。 詩史を通して…
皆 酷いコトするなー、恐いなーって
思っていただけ☆
俺は 至って gentleman だよ?」
ジェントルマンの 発音良すぎて
若干 苛つく…!
でも… そっか。
付き合って なかったんだ…
あのコは 彼女じゃなかったんだ…
心のどこか…
すごく 安堵して…
無意識に 口元を 緩めてしまった。
「…ん? 安心した?」
頬杖をついて 私と話をしていた紫優くんが
私の表情を読み取って 微笑する。
ハッ!
油断してた!
恥ずかしくなって…
寝返りを打って 顔を反らした。
「詩史! もぅ、素直になりな って!
あの時… 本当は 傷ついたでしょ?」
背中から 抱きしめられると…
涙が 出てくる。
身体の 何処かでは わかっている筈だよ…?
俺が 必要だ って。」
紫優くんの声が 私に 纏わりつく。
そんな事ない…!
頭を振って 紫優くんの言葉を 否定する。
いい加減… 私を 開放してよ…
「…っ 紫優くんなんて 大嫌い…」
紫優くんに 放った言葉は 弱々しくて…
まるで自分に 言い聞かせる様だ…
胸が 苦しい…
涙が 止まらない。
何で… ?
「俺は 愛してるよ。 詩史が 大好きだ。」
紫優くんも また…
静かに私に 想いを告げる。
いつもの 平行線。
決して 交わる事のない 堂々巡り。
後にも先にも進めない 私達
だったのに…
「そう言えば…
あの時の彼女さんは どうしたの?」
紫優くんに 正式に彼女が居たなら
学校中 大騒ぎになる筈なのに…
そう言えば 何も…
噂すら 聞こえて来なかった。
だから いつの間にか 勝手に…
私に構い過ぎて 別れたのかな…? とか 思って 忘れていた。
「付き合って ないよ。」
「…は?」
紫優くんの言葉に 驚く。
「詩史に代われるコなんて 居ないよ。
それに 詩史の代わりに 付き合うなんて
そんな酷い事は さすがに しない。
女の子は 怒らせたら怖いしね♪」
にっこりと 微笑む紫優くん。
何か 経験がありそうだ。
「…以前に 何か やらかしたの?」
白い目を向ける。
「いいや。 詩史を通して…
皆 酷いコトするなー、恐いなーって
思っていただけ☆
俺は 至って gentleman だよ?」
ジェントルマンの 発音良すぎて
若干 苛つく…!
でも… そっか。
付き合って なかったんだ…
あのコは 彼女じゃなかったんだ…
心のどこか…
すごく 安堵して…
無意識に 口元を 緩めてしまった。
「…ん? 安心した?」
頬杖をついて 私と話をしていた紫優くんが
私の表情を読み取って 微笑する。
ハッ!
油断してた!
恥ずかしくなって…
寝返りを打って 顔を反らした。
「詩史! もぅ、素直になりな って!
あの時… 本当は 傷ついたでしょ?」
背中から 抱きしめられると…
涙が 出てくる。