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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第48章 懐かしい話

本当は あの時…
「付き合ってないよ」って
言って 欲しかった。

紫優くんに 彼女が居るなんて
裏切られた気がした。

彼女の存在に ショックを受けているなんて
思われたくなかった。


でも…
紫優くんは 私の気持ちを 全部 知ってて
あんな 嘘を…


「…っ 本当に 意地悪…!」

吐き捨てて

振り返って…

紫優くんに 素直に 泣き顔を見せる。


「ショックだったよ… 傷 付いたよ…!
寂しくて…
嘘だ って… 言って欲しかった…」


あぁ…
悔しい…!
コレじゃ 本当に 紫優くんの 思うツボだ!


悔しいけど…
1度 蓋を開けてしまった
あの時の 寂しかった記憶は…
溢れ出て 仕舞えなくなった。


「…うん。 意地悪して ごめん。
でも… 詩史を 振り向かせたくて
俺も 必死だったから… 許して?」


紫優くんは 痛々しいモノでも 見る様に
眉毛を下げた表情で 私を 見る。

私の頬を包んで 親指で そっと
涙を 拭った。


紫優くんの おてて が 温かい…


「~っ にゃあ…」

猫なで声を 出して…
飼い主の 首に 腕を回して 擦りついた。


本当は あの時から きっと…
こんな風に 擦りついて 甘えたかった。


紫優くんの言う通りで…
私はずっと 紫優くんを好きになる事が 怖かった。

だって…
居心地が良いのは わかり切っていたし、
底なし沼にハマってしまう事が 怖かった。

だから 見ない様に蓋をして 逃げ回った。

捕われた 今となっては もう…
引き返せない。


「可愛い… 詩史…! 
もっと 俺だけに 甘えた顔を 見せて?」


もも裏を 掬われて…


「え…? うそ… ヤ…」


抵抗する間もなく
紫優くんのモノが 再び ナカに 侵入してきた。


さっき イッた ばかりなのに…!?!


渇くどころか 潤み溢れていたから…
私の身体は 容易に 紫優くんを 受け入れる。


「ヤ ぁ…っ♡ しぅ…  〜っ♡」


再び 押し寄せる甘い波…

ゾクゾクして… 身体が 震えちゃう…!


あぁ… 紫優くんのべろ 柔らかくて…
唇も 口内も… 全部が優しく 触れてくる… 
紫優くんの触るトコ 全部 蕩ける…
オカシクなっちゃう…


余すことなく 可愛がられて
啼いて 啼いて…
紫優くんの愛に 溺れた。

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