飼い猫 🐈⬛🐾
第51章 冬休み
数々の理不尽を 経験してきた 私にとって
文句のつけ様が 無い程に
完璧に 鮮やかに 勝利し 周囲を黙らせる事は
堪らなく 快感だ。
今日も…
紫優くん共々 返り討ちに してくれるわ…!
そうして
当然の 嫌がらせの様に トップバッターで
マイクを渡される。
想定内… 対策済み な私は
迷いも 恥じらいも なく
堂々と完璧に 本人になりきって 歌い上げる。
何なら ダンスだって 踊れますわ!
カラオケ採点機も あっさりと
100点満点を 表示してくれた。
まぁ 当然よ。 日々 努力しているもの!
「す… 凄…っ!」
「くっ! 本当に… 何でも出来るのね…」
不覚ながらに 感動してしまった…と
項垂れる 山崎さん達を見て
心の中で ほくそ笑む。
返り討ち 大成功!
堪らない…!♡♡♡
優等生らしく 余裕に振る舞って
マイクを 置いて 顔を上げると
遠く 離されて座る 紫優くんと
ふと目が合う。
ドキッ…!
してやったりな 私の心内を
意地悪く 笑う訳でも 誂う訳でもなく
ただ ありのまま…
私の全てを 認める様に そっと 微笑んでくる。
?!
何… その 微笑み! ?
わざとらしく 歌声に惚れた とか
愛してるアピールをしてくるのかと 思ったら…
『どんな詩史も 全て 大好き…』
そう 言われている様で…
大らかな 紫優くんの手の内で 踊らされている
器の ちっぽけな存在に 感じて…
急に 恥ずかしくなってくる。
心を乱される中…
紫優くんの 歌声が 耳に届き 始める。
きれいな高音と 揺さぶられる様な声量に
ストレート過ぎる 愛を伝える歌詞。
ギクッ…!
気がついた時には もう 逃げ場は無くて…
紫優くんの歌声に 包み込まれてた。
『僕は 君を守りたくて 生まれてきたよ。
愛おしい人… ずっと 側で 笑って欲しい…』
よくある 愛を囁く 歌詞で
私の心に 迫ってくる。
「…っ」
ヤ…! ヤメて!
こんなの、絶対にワザとじゃん!
今… 私が 無防備な事を見越して…
心を 捕えに来るなんて…
奇襲攻撃! ルール違反! 後で コロス!
聞いていられなく なって
飲み物を取りに 急いで 部屋を出る。
ドキ ドキ ドキ ドキ…
顔が 熱い…
文句のつけ様が 無い程に
完璧に 鮮やかに 勝利し 周囲を黙らせる事は
堪らなく 快感だ。
今日も…
紫優くん共々 返り討ちに してくれるわ…!
そうして
当然の 嫌がらせの様に トップバッターで
マイクを渡される。
想定内… 対策済み な私は
迷いも 恥じらいも なく
堂々と完璧に 本人になりきって 歌い上げる。
何なら ダンスだって 踊れますわ!
カラオケ採点機も あっさりと
100点満点を 表示してくれた。
まぁ 当然よ。 日々 努力しているもの!
「す… 凄…っ!」
「くっ! 本当に… 何でも出来るのね…」
不覚ながらに 感動してしまった…と
項垂れる 山崎さん達を見て
心の中で ほくそ笑む。
返り討ち 大成功!
堪らない…!♡♡♡
優等生らしく 余裕に振る舞って
マイクを 置いて 顔を上げると
遠く 離されて座る 紫優くんと
ふと目が合う。
ドキッ…!
してやったりな 私の心内を
意地悪く 笑う訳でも 誂う訳でもなく
ただ ありのまま…
私の全てを 認める様に そっと 微笑んでくる。
?!
何… その 微笑み! ?
わざとらしく 歌声に惚れた とか
愛してるアピールをしてくるのかと 思ったら…
『どんな詩史も 全て 大好き…』
そう 言われている様で…
大らかな 紫優くんの手の内で 踊らされている
器の ちっぽけな存在に 感じて…
急に 恥ずかしくなってくる。
心を乱される中…
紫優くんの 歌声が 耳に届き 始める。
きれいな高音と 揺さぶられる様な声量に
ストレート過ぎる 愛を伝える歌詞。
ギクッ…!
気がついた時には もう 逃げ場は無くて…
紫優くんの歌声に 包み込まれてた。
『僕は 君を守りたくて 生まれてきたよ。
愛おしい人… ずっと 側で 笑って欲しい…』
よくある 愛を囁く 歌詞で
私の心に 迫ってくる。
「…っ」
ヤ…! ヤメて!
こんなの、絶対にワザとじゃん!
今… 私が 無防備な事を見越して…
心を 捕えに来るなんて…
奇襲攻撃! ルール違反! 後で コロス!
聞いていられなく なって
飲み物を取りに 急いで 部屋を出る。
ドキ ドキ ドキ ドキ…
顔が 熱い…