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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第51章 冬休み

紫優くんの歌声… 頭から 離れない…
熱を 植え付けられた…!


ふら ふら と
廊下を 歩いていると…

急に扉が開いて
出てきた人と ぶつかってしまった。


「わ…!」

弾みで 眼鏡が吹き飛んで
慌てて 眼鏡を 追いかける。

「っ痛ぇ~」

ドアの前で 大学生っぽい 男の人が
胸の辺りを 擦っていた。
私の頭が ぶつかったらしい。


「?! ごめんなさい!」

眼鏡を拾い上げて 慌てて 謝罪する。


「ん〜?」 

男の人は 急にぶつかってきた物体… 私を
確認する。

「… おお! へー! 君、 可愛いね♪」

「?!」

予想外の返しに
ヤバい人なのかも… と慌てる。


「ごめんなさい… 私は これで…」

後退りして 離れようとする 手を 取られた。

「ぶつかってきたんだから
ちゃんと 謝ってくれないとね~。
ちょうど ヤロウだけで
華が無かったんだよね~♡
2、3曲 歌ってってよ〜。 
ソレで許してあげるからさぁ♡」


グイグイと 手を引っ張られて
部屋に 連れ込まれそう!

完全にヤバい と 認識する。


掴まれていた手を
護身術で習っていた 合気道の術で
開放してもらい 足早に 逃げる。


「あ、 待て…!」

迷路の様な廊下を 走って 走って…

行き止まり…!


振り返ると 足音が 追い掛けてきて…

どうしよう と 慌てるも
対戦するしかない!と
身を低く 構える。



急に 近くの部屋の 扉が開いて…
出てきた手に 手を取られて 
部屋に 引き込まれた。


「あっれ? どこ行った? 逃げられた!」


男の人が 私を探す 声がする。
足音が 遠退くと…

安心して…

私を抱きしめる 紫優くんを 見上げた。


さっきとは 違う部屋…
なのに なんで こんな所にいるの…?


「何 相手しようとしてるの! 危ないな!」

紫優くんに 怒られる。


「大丈夫よ。 
あんなの すぐに やっつけられるわ。」

「また そうやって 向かって行こうとする!
震えてるじゃん。」


紫優くんに 押し倒されて
近くのソファーに 沈んだ。


「俺から 逃げてみろよ…」


組み敷かれて
乱暴に 服を 脱がそうとしてくる。


「はぁ? 何考えてんの こんな所で!
ふざけるな!」

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