飼い猫 🐈⬛🐾
第53章 気紛れな猫
詩史が どんどん 従順になっていく…
素直に甘えて 俺を求めてくる。
可愛い啼き声 蕩けた表情…
蜜を滴らせて 俺を引き込んで 離さない。
心身共に 満たされて 幸せ。
だけど 脳裏から 離れない。
何度も 何度も 何度も 何度も…
腕の中で 乱れる詩史を 思い出す。
啼き声が 頭から 離れない…!
狂う…
すぐ側に… 隣に…
詩史が居ると 触れずには 居られない。
さっき 繋がったばかりなのに…
もう 詩史を欲してる。
俺の気持ちとは 真逆で…
詩史は 愛情が満たされたら
掌を 返したみたいに ドライだ。
「じゃあね 紫優くん。 おやすみなさい。」
倉田家の玄関前…
ひらひらと 適当に 手を振って 目線も合わせず
あっさり 別れていく。
「えっ?! 詩史! おやすみの キス…」
言い終わる前に…
バタンと ドアを閉められた。
倉田家の ドアの前で 暫く 立ち尽くす。
ガガーーーン!
ショックを受けて… ドアの前に 蹲った。
そりゃ 無いよ… 詩史…
さっきまで 図書室で
あんなに 蕩け合っていたのに…!
あぁ でも…
そんな ドライな詩史も 潔くて カッコいい…!
結局 俺は… どんな詩史も 大好きだ…
「…優! 紫優!
ちょっと! 大丈夫?」
声を掛けられて… ハッとする。
ココは… 家。
目の前には 母さん。 隣には 怜央が座って
夜ご飯を 食べている途中だった。
「…ん?」
「ん? じゃないわよ!
何回 ため息つけば 気が済むのよ!
こっちが 滅入る!」
眼の前で母親が ガミガミ怒っていた。
「え? ごめん… そうだった?
気がついて ないや…」
「…何か あったのか?」
怜央が 心配して 顔を覗き込んでくる。
「怜央! 放っておきなさいよ。
どうせ 詩史ちゃんとの事でしょ?」
「喧嘩でも したのか?」
詩史の事になると
息子を全く 信用していない 母親と
詩史の事とわかると 更に弟を心配してくる 兄。
対照的な 2人が 可笑しくて…
少し 笑える。
「… 詩史が 可愛い過ぎて… 困ってる。」
愛しくて 常に 触れていたくて… 困ってる。
俺の言葉に…
2人は 一瞬 目が点になってから
呆れた顔をする。
素直に甘えて 俺を求めてくる。
可愛い啼き声 蕩けた表情…
蜜を滴らせて 俺を引き込んで 離さない。
心身共に 満たされて 幸せ。
だけど 脳裏から 離れない。
何度も 何度も 何度も 何度も…
腕の中で 乱れる詩史を 思い出す。
啼き声が 頭から 離れない…!
狂う…
すぐ側に… 隣に…
詩史が居ると 触れずには 居られない。
さっき 繋がったばかりなのに…
もう 詩史を欲してる。
俺の気持ちとは 真逆で…
詩史は 愛情が満たされたら
掌を 返したみたいに ドライだ。
「じゃあね 紫優くん。 おやすみなさい。」
倉田家の玄関前…
ひらひらと 適当に 手を振って 目線も合わせず
あっさり 別れていく。
「えっ?! 詩史! おやすみの キス…」
言い終わる前に…
バタンと ドアを閉められた。
倉田家の ドアの前で 暫く 立ち尽くす。
ガガーーーン!
ショックを受けて… ドアの前に 蹲った。
そりゃ 無いよ… 詩史…
さっきまで 図書室で
あんなに 蕩け合っていたのに…!
あぁ でも…
そんな ドライな詩史も 潔くて カッコいい…!
結局 俺は… どんな詩史も 大好きだ…
「…優! 紫優!
ちょっと! 大丈夫?」
声を掛けられて… ハッとする。
ココは… 家。
目の前には 母さん。 隣には 怜央が座って
夜ご飯を 食べている途中だった。
「…ん?」
「ん? じゃないわよ!
何回 ため息つけば 気が済むのよ!
こっちが 滅入る!」
眼の前で母親が ガミガミ怒っていた。
「え? ごめん… そうだった?
気がついて ないや…」
「…何か あったのか?」
怜央が 心配して 顔を覗き込んでくる。
「怜央! 放っておきなさいよ。
どうせ 詩史ちゃんとの事でしょ?」
「喧嘩でも したのか?」
詩史の事になると
息子を全く 信用していない 母親と
詩史の事とわかると 更に弟を心配してくる 兄。
対照的な 2人が 可笑しくて…
少し 笑える。
「… 詩史が 可愛い過ぎて… 困ってる。」
愛しくて 常に 触れていたくて… 困ってる。
俺の言葉に…
2人は 一瞬 目が点になってから
呆れた顔をする。