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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第53章 気紛れな猫

「は… にゃ… あ♡ ん…
きもち ぃ よぉ… しぅ…」


動画猫 しろたまちゃん みたいな
とろとろな 顔をして
俺との繋がりに 酔いしれている。


「全く… 困った猫だな…」


気持ちよさそうに 悦がる 詩史を見たら
怒れなくなる。


「ごめ なさぃ…
しうくんに しか あまえないから…
ゆるして?」


快楽の波間に 溺れそうになりながら
俺にしがみついて 必死に 言葉を 紡いでくる。


「…っ 詩史は 本当に ズルいな…」


そんな事を 言われたら…
全て 許してしまう。

詩史は 嘘がつけないから ズルい。


何だか 悔しいから…
キスマークを つけてやる。

一生 消えないくらい  強く キツく…

首筋に吸い付いて… 泣かせてやる。 


「いっ? …たぁい…」

ぼろぼろ…と 涙を溢して
痛がる詩史の 両手を握って 押さえ込む。


最近は 指輪をしているから
首輪(キスマーク)は必要ないと 思っていたけど…

気紛れな猫を 躾けるには
やっぱり 必要みたいだ…


痛みを 我慢して 身体を強張らせるから…
詩史のナカも
ぎゅうぎゅう 俺のモノを 締め付ける。


最高♡
そう… 痛がって?
俺に 従順で いて?


唇を離すと くっきりと 派手に 刻印されていた。


固く閉じていた目を 開けると 詩史の目から
涙が 溢れた。


… かわいい ♡


「… しうくん… いたかった!」

泣きながら 抗議してくる。


「そ? ごめんね♡」

俺は 悪びれなく 謝る。
お仕置きだから
全然 酷い事をしたと 思っていない。


詩史は そっと キスマークに触れて
まだ痛い… と 呟く。

涙目に 眉毛を 歪ませるけど
口元が 緩んでいく。


何とも… 詩史の表情が 読めない。


「…どうした?」

心配になってきて 声を掛ける。



「… 嬉しい…
キスマーク 最近 付けてくれなった から…」

「?!」


愛おしそうに キスマークに触れて
俺に 微笑んでくる。


「…っ」

なんか めっちゃ 喜んでる… ///

全然 お仕置きに なっていない!
…何だろう この 敗北感…。


手を近づけると
詩史は 嬉しそうに 擦りついて 微笑む。


薄々 どこかでは 気がついてた。

気紛れな猫に 俺は この先ずっと
振り回される。

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