飼い猫 🐈⬛🐾
第55章 Bitter 〜Valentine day
「はい 紫優くん。 チョコね。」
学校から帰って来て 放課後。
ウチのリビングまで 付いてきた紫優くんに
冷蔵庫から取り出した バレンタインチョコを
渡す。
「ちょ… 詩史! 渡し方 ザツ過ぎ!
もっと ロマンチックに渡してよぉ!
甘える〜とか 可愛く〜とか
バレンタインなんだから
告白してくる〜とか…!」
ガガーーーンと ショックそうな紫優くん。
何か… 涙目になってる。
「はぁ? 渡し方?
用意してあるだけ マシでしょ!」
私の素っ気ない態度に
チョコを受け取りながら 涙を拭う。
「そりゃ そうだけど…
…って きれいなラッピング! 正確な折り目!
手の込んだリボン! 詩史が してくれた?」
紫優くんの言葉に… ちょっと 気を良くする。
完璧主義な私は ラッピングの拘りも
手を抜かない。
でも
そこを 気がついてくれる人も 少ない。
流石 紫優くん!
気がついてくれて 嬉しいから
愛想よく 頷いてあげる。
「って事は もしかして…
手作りに してくれた?」
紫優くんも 段々笑顔になってきて…
(単純!)
ダイニングテーブルの席に着くと
嬉しそうに 箱を開けた。
「?! めっちゃキレイ!」
紫優くんの反応に 得意気に踏ん反り返る。
「初挑戦だけどね! オペラを作ってみました。
紫優くんは コーヒーが好きだから…」
説明の途中で…
紫優くんに抱き寄せられて 驚く。
「? は?」
「…っ 嬉しい!
詩史が 俺の為に 考えて
時間を 使ってくれた事が…
死ぬ程 嬉しい!」
私の胸に 顔を埋めて
幸せを噛みしめる様に ぎゅっと抱きついたまま
紫優くんは 動かなくなった。
「…。」
確かに…
紫優くんが喜びそうな事を
今まで 時間を使って 考えた事がなかった。
誰かの 何かのついでに 仕方なく… とか。
まぁ ワザと
意識的に しない様にしていた とも言えるが。
「…確かに 紫優くんの事だけを 考えて
用意から した事は 無かったよね…。」
少し 後ろめたさを 感じながら
紫優くんの頭を 撫でてあげる。
と… 紫優くんの耳が みるみる 赤くなった。
「…俺 今 凄く幸せ…!
このまま 死んでもいい!」
学校から帰って来て 放課後。
ウチのリビングまで 付いてきた紫優くんに
冷蔵庫から取り出した バレンタインチョコを
渡す。
「ちょ… 詩史! 渡し方 ザツ過ぎ!
もっと ロマンチックに渡してよぉ!
甘える〜とか 可愛く〜とか
バレンタインなんだから
告白してくる〜とか…!」
ガガーーーンと ショックそうな紫優くん。
何か… 涙目になってる。
「はぁ? 渡し方?
用意してあるだけ マシでしょ!」
私の素っ気ない態度に
チョコを受け取りながら 涙を拭う。
「そりゃ そうだけど…
…って きれいなラッピング! 正確な折り目!
手の込んだリボン! 詩史が してくれた?」
紫優くんの言葉に… ちょっと 気を良くする。
完璧主義な私は ラッピングの拘りも
手を抜かない。
でも
そこを 気がついてくれる人も 少ない。
流石 紫優くん!
気がついてくれて 嬉しいから
愛想よく 頷いてあげる。
「って事は もしかして…
手作りに してくれた?」
紫優くんも 段々笑顔になってきて…
(単純!)
ダイニングテーブルの席に着くと
嬉しそうに 箱を開けた。
「?! めっちゃキレイ!」
紫優くんの反応に 得意気に踏ん反り返る。
「初挑戦だけどね! オペラを作ってみました。
紫優くんは コーヒーが好きだから…」
説明の途中で…
紫優くんに抱き寄せられて 驚く。
「? は?」
「…っ 嬉しい!
詩史が 俺の為に 考えて
時間を 使ってくれた事が…
死ぬ程 嬉しい!」
私の胸に 顔を埋めて
幸せを噛みしめる様に ぎゅっと抱きついたまま
紫優くんは 動かなくなった。
「…。」
確かに…
紫優くんが喜びそうな事を
今まで 時間を使って 考えた事がなかった。
誰かの 何かのついでに 仕方なく… とか。
まぁ ワザと
意識的に しない様にしていた とも言えるが。
「…確かに 紫優くんの事だけを 考えて
用意から した事は 無かったよね…。」
少し 後ろめたさを 感じながら
紫優くんの頭を 撫でてあげる。
と… 紫優くんの耳が みるみる 赤くなった。
「…俺 今 凄く幸せ…!
このまま 死んでもいい!」