飼い猫 🐈⬛🐾
第55章 Bitter 〜Valentine day
「おお〜…♡」
「集中してるから 撮られている事に
気がついてないのよ?♡」
「香緒さん♡
その写真、 後で ください♡」
「勿論♡ あげる あげる♪」
紫優くんと 母は スマホを見ながら
楽しそうに 話を続ける。
やだ… 嫌だ…
「やめてよぉ!!!」
突然 荒げた 私の声に
3人は 驚き 私を見た。
オペラは…
私にとっては 難易度が 高めで 苦戦した。
でも
紫優くんに喜んで貰いたいな って
息をするのも 忘れるくらい 集中して作った。
去年まで あんなに嫌っていた紫優くんの為に
真剣になって オペラに挑戦していた事を
暴露されるなんて 堪らなく 嫌だった。
プライドが ズタズタだ…
私が涙を流すと
3人が ぎょっとした顔をした。
リビングを出て…
部屋に 引きこもる。
布団に包まって
丸く 丸く… 小さくなった。
「… 詩史 」
ドアを叩いて 紫優くんが 声を掛けてくる。
私は勿論 返事をしない。
いや 出来ない…。
もう ダメだ…
私が どれだけ 紫優くんの事を
好きになって しまったのか バレてしまった。
隠せない。 繕えない。 抗えない。
紫優くんは ベッドに近づいて
容赦なく 布団を剥いで
小さく丸まる 私を見つける。
こんな時でも 紫優くんは
私を放っておいてくれない。 逃さない。
寧ろ 追い詰めて…
弱っている私を 堕とす。
「…そんなに 嫌だったんだ?
俺に 見られるの。」
身体を縮こませて
紫優くんの質問には 答えない。
嫌だった。 知られたくなかった。
「相変わらず…
弱みを 見せたくないんだね♡」
カチン☆
「はぁ? 別に 弱みなんて…」
思わず 顔をあげて 反論する。
「あ♡ 顔出した♡
オペラ… 難しそうだったね♪」
グッ…
言い当てられて…
即座に 反論出来なかった。
「でも…
俺の為に 頑張ってくれたんだ? ♡」
「…。」
紫優くんの言葉に 顔を 俯かせる。
どんどん 言い当てられちゃう…
「詩史は 本当に 俺が好きになったね。」
っかああああ…
下を向いたまま 顔が 赤くなった。
「…っ 別に そこまで スキじゃないし…」
精一杯 反論するけど
紫優くんは そんな私を見て 微笑する。
「集中してるから 撮られている事に
気がついてないのよ?♡」
「香緒さん♡
その写真、 後で ください♡」
「勿論♡ あげる あげる♪」
紫優くんと 母は スマホを見ながら
楽しそうに 話を続ける。
やだ… 嫌だ…
「やめてよぉ!!!」
突然 荒げた 私の声に
3人は 驚き 私を見た。
オペラは…
私にとっては 難易度が 高めで 苦戦した。
でも
紫優くんに喜んで貰いたいな って
息をするのも 忘れるくらい 集中して作った。
去年まで あんなに嫌っていた紫優くんの為に
真剣になって オペラに挑戦していた事を
暴露されるなんて 堪らなく 嫌だった。
プライドが ズタズタだ…
私が涙を流すと
3人が ぎょっとした顔をした。
リビングを出て…
部屋に 引きこもる。
布団に包まって
丸く 丸く… 小さくなった。
「… 詩史 」
ドアを叩いて 紫優くんが 声を掛けてくる。
私は勿論 返事をしない。
いや 出来ない…。
もう ダメだ…
私が どれだけ 紫優くんの事を
好きになって しまったのか バレてしまった。
隠せない。 繕えない。 抗えない。
紫優くんは ベッドに近づいて
容赦なく 布団を剥いで
小さく丸まる 私を見つける。
こんな時でも 紫優くんは
私を放っておいてくれない。 逃さない。
寧ろ 追い詰めて…
弱っている私を 堕とす。
「…そんなに 嫌だったんだ?
俺に 見られるの。」
身体を縮こませて
紫優くんの質問には 答えない。
嫌だった。 知られたくなかった。
「相変わらず…
弱みを 見せたくないんだね♡」
カチン☆
「はぁ? 別に 弱みなんて…」
思わず 顔をあげて 反論する。
「あ♡ 顔出した♡
オペラ… 難しそうだったね♪」
グッ…
言い当てられて…
即座に 反論出来なかった。
「でも…
俺の為に 頑張ってくれたんだ? ♡」
「…。」
紫優くんの言葉に 顔を 俯かせる。
どんどん 言い当てられちゃう…
「詩史は 本当に 俺が好きになったね。」
っかああああ…
下を向いたまま 顔が 赤くなった。
「…っ 別に そこまで スキじゃないし…」
精一杯 反論するけど
紫優くんは そんな私を見て 微笑する。