飼い猫 🐈⬛🐾
第55章 Bitter 〜Valentine day
「全く… 素直じゃないなぁ!
俺の事 大好きなクセに ♡」
ベッドに 腰を降ろして
紫優くんが 私を 抱き寄せる。
頭に キスをして ぎゅっと してくれる。
「…っ」
顔を赤くしたまま
紫優くんの腕に 収まって
ただ 紫優くんの鼓動を 聞いていた。
そっと 紫優くんの背中に 手を伸ばして
シャツを 掴む。
「…反論しないんだ ?」
紫優くんの言葉に…
こくんと頷いた。
反論 は ない。
「嬉しいなぁ♡
ファンのコに 恨まれるより
詩史が 離れていく方が 怖い…。
俺から 離れないでね?」
…離れられないよ。
心の中で 答えて
悔しいから 反応してあげない。
「長かったな… あの時から やっと…」
腕の中に 私が居る事を 確かめる様に
ぎゅっと 抱きしめ直して
紫優くんが 呟いた。
「…? あの時?」
どの時? 小学校から? それとも 幼稚園?
疑問に思って 聞いてみたが…
「詩史と俺が まだ 天使だった時♡」
紫優くんに にっこりと 茶化されて 苛つく。
じっとりと睨むと 紫優くんは 更に 笑った。
「はは… めっちゃ 怪訝な顔してる〜!」
「信じたくないわ!
そんな前から ストーカーされてたなんて!」
一応 話に乗っかって 辛辣な言葉を返す。
「ストー…って 酷くない?!」
悲しむ 紫優くん。
しょうもない話を するからよ。
と 思ったんだけど…
「まぁ… 忘れちゃうよね…」
ふと 寂しそうに言うから
おとぎ話みたいな 信じられない話が
妙に 真実味を帯びる。
「え…?」
まさか… 本当に…?
「ふっ… 信じた?
任せるけどね ♪」
紫優くんの 微笑みに
心の何処かで 妙に 納得する。
成程。どんなに逃げても ムダな訳だ…
信じたくないけどね…。
甘くて 苦くて…
大変な1日だった。
俺の事 大好きなクセに ♡」
ベッドに 腰を降ろして
紫優くんが 私を 抱き寄せる。
頭に キスをして ぎゅっと してくれる。
「…っ」
顔を赤くしたまま
紫優くんの腕に 収まって
ただ 紫優くんの鼓動を 聞いていた。
そっと 紫優くんの背中に 手を伸ばして
シャツを 掴む。
「…反論しないんだ ?」
紫優くんの言葉に…
こくんと頷いた。
反論 は ない。
「嬉しいなぁ♡
ファンのコに 恨まれるより
詩史が 離れていく方が 怖い…。
俺から 離れないでね?」
…離れられないよ。
心の中で 答えて
悔しいから 反応してあげない。
「長かったな… あの時から やっと…」
腕の中に 私が居る事を 確かめる様に
ぎゅっと 抱きしめ直して
紫優くんが 呟いた。
「…? あの時?」
どの時? 小学校から? それとも 幼稚園?
疑問に思って 聞いてみたが…
「詩史と俺が まだ 天使だった時♡」
紫優くんに にっこりと 茶化されて 苛つく。
じっとりと睨むと 紫優くんは 更に 笑った。
「はは… めっちゃ 怪訝な顔してる〜!」
「信じたくないわ!
そんな前から ストーカーされてたなんて!」
一応 話に乗っかって 辛辣な言葉を返す。
「ストー…って 酷くない?!」
悲しむ 紫優くん。
しょうもない話を するからよ。
と 思ったんだけど…
「まぁ… 忘れちゃうよね…」
ふと 寂しそうに言うから
おとぎ話みたいな 信じられない話が
妙に 真実味を帯びる。
「え…?」
まさか… 本当に…?
「ふっ… 信じた?
任せるけどね ♪」
紫優くんの 微笑みに
心の何処かで 妙に 納得する。
成程。どんなに逃げても ムダな訳だ…
信じたくないけどね…。
甘くて 苦くて…
大変な1日だった。