無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

詩史の後ろに　立って
顔を覆う両手を　外そうとするけど…

両手に　すごい力が入っている。


「詩史…　大丈夫。　意地悪じゃない。
詩史に　似合うと思った　プレゼントを
ただ　見て欲しいだけ。」

詩史の　頭に　擦りついて
優しく　言い聞かせる。

握った両手を　それぞれ
指を滑らせ　撫でると
詩史の両手の緊張が　取れてくる。

不安そうに　俺を見上げながら
手の力を　緩めた。


大人しく　言う事を聞く詩史に
安心させる様に　にっこり微笑む。

「気に入って　貰えると　嬉しいな…」

「…」

詩史は　散々　不安そうに　俺を眺めてから
姿見を　見る。


詩史を　励ます様に　後ろから　抱きしめて…

「どう？　可愛いでしょ？」

詩史に　尋ねると　コクンと　頷いた。

「気に入って　くれた？」

更に　頷く。

「そう…　良かった♡」


何かの　儀式の様に…
詩史の頭に　猫耳を着けてあげる。

鈴の付いたチョーカーを　着けてあげると…

詩史は ハッと 我に返った。


「…っ 紫優くん！」

これから　何をされるのか　わかった詩史は
慌てて　俺の名前を呼ぶ。

けど…
気がついた所で　もう　遅いけどね…


「黙って？」

詩史の唇に　人差し指を　滑らせると…
詩史は　素直に　言葉を　噤んだ。

俺に　抵抗出来ずに　眉毛を下げて　困っている。


「すっかり　従順な猫ちゃんで
俺は　とっても嬉しいよ♡
だから…　今から言う　お願い事も　聞けるよね？」


ちゅっ　ちゅ… 　と　キスの雨を　 落として
ショーツの上から　お尻を撫でる。

「…っ …っ 」

詩史は　いちいち　身体を震わせて
小さく　喘いでいた。


「詩史は　この鏡を　見ているだけ。
簡単でしょ？
でも　目を逸らしちゃ　ダメ。」

俺の言葉に　早速　泣きそうになる　詩史♡

「大丈夫♡
バレンタインの　お返しに
沢山　詩史を　愛して　あげたいだけ♡
俺が　普段　どんな風に　詩史を愛しているのか
教えて　あげる。」


顎を掬って　励ます様に　キスをしてから…
鏡の方を　向かせる。

「…っ　ヤ…」

「さ？　いいコだから…　鏡を　見て？
目を　逸らしたら　お仕置き　　ね？」


嫌がる詩史　だけど…
俺は　知っている。

このコは　飼い主に従順な
心優しい　白猫。