飼い猫 🐈⬛🐾
第57章 嵐
あっと言う間に 春休みに 入ってしまった。
色々あった 高校1年生。
成績のガタ落ちこそ 防いだものの…
十分に 勉強出来ていた とは 言えない。
進路の事を考えても
成績を 落としている場合ではない!
私は 市立図書館で 朝から晩まで 缶詰になって 勉強していた。
誘惑の図書室を抜けて 学習室で集中する。
家だと 紫優くんや お母さんが乱入してくるから ここなら 安全だ。
「あ あの… 隣、 空いてますか?」
申し訳なさそうに 男の子が 声を掛けてきた。
顔を上げると 学習室は いつの間にか いっぱいで 確かに ココくらいしか 席が無い。
「どうぞ?」
返事をすると 男の子は 心底 安心した様な
笑顔を 見せた。
「ありがとうございます!」
へー! 礼儀正しい…!
それに… 可愛い顔立ちの 男の子だな…。
大した事を したわけじゃないのに
可愛い子に お礼を言われて 若干 照れる。
それから すぐに 勉強に戻った。
何時間か 経って…
「あ…!」
隣から 慌てる声と 共に
消しゴムが 飛んできた。
「ご… ごめんなさい💦」
男の子は やっぱり 申し訳なさそうに
私に 声を掛けてくる。
「いえいえ。 はい、 どうぞ。」
消しゴムを 差し出すと
ニコッと 笑顔を見せた。
「ありがとうございます!」
うわ… 眩しい 笑顔…!
なんて 可愛いの…!
私は やっぱり照れて…
慌てて 勉強に戻った。
暫くして
教科を変えようと 鞄の中を 漁る。
不意に 一条総司の本を 机の上に置くと…
「…っ !!!!」
声にならない 声が聞こえて…
隣の 男の子を見る。
口元に 手を押さえて… 目が 輝いていた。
あ… この子…
「もしかして… 好き?」
こっそり聞くと
頭が取れそうな勢いで ぶんぶんと 頭を振った。
まさか こんな所で 一条総司のファンに
会うなんて…。
「…っ 限定版じゃないですか…!
スゴい…っ!」
アワアワと 手を震わせて喋る。
と、何となく 周囲から
白い目を向けられてしまい…
鞄を持って 男の子に手招きをして
廊下に出た。
「見たい? どうぞ?」
本を 手渡すと
「えええ?! い…いいんですかぁ?!」
震える手で ページを捲り出した。
色々あった 高校1年生。
成績のガタ落ちこそ 防いだものの…
十分に 勉強出来ていた とは 言えない。
進路の事を考えても
成績を 落としている場合ではない!
私は 市立図書館で 朝から晩まで 缶詰になって 勉強していた。
誘惑の図書室を抜けて 学習室で集中する。
家だと 紫優くんや お母さんが乱入してくるから ここなら 安全だ。
「あ あの… 隣、 空いてますか?」
申し訳なさそうに 男の子が 声を掛けてきた。
顔を上げると 学習室は いつの間にか いっぱいで 確かに ココくらいしか 席が無い。
「どうぞ?」
返事をすると 男の子は 心底 安心した様な
笑顔を 見せた。
「ありがとうございます!」
へー! 礼儀正しい…!
それに… 可愛い顔立ちの 男の子だな…。
大した事を したわけじゃないのに
可愛い子に お礼を言われて 若干 照れる。
それから すぐに 勉強に戻った。
何時間か 経って…
「あ…!」
隣から 慌てる声と 共に
消しゴムが 飛んできた。
「ご… ごめんなさい💦」
男の子は やっぱり 申し訳なさそうに
私に 声を掛けてくる。
「いえいえ。 はい、 どうぞ。」
消しゴムを 差し出すと
ニコッと 笑顔を見せた。
「ありがとうございます!」
うわ… 眩しい 笑顔…!
なんて 可愛いの…!
私は やっぱり照れて…
慌てて 勉強に戻った。
暫くして
教科を変えようと 鞄の中を 漁る。
不意に 一条総司の本を 机の上に置くと…
「…っ !!!!」
声にならない 声が聞こえて…
隣の 男の子を見る。
口元に 手を押さえて… 目が 輝いていた。
あ… この子…
「もしかして… 好き?」
こっそり聞くと
頭が取れそうな勢いで ぶんぶんと 頭を振った。
まさか こんな所で 一条総司のファンに
会うなんて…。
「…っ 限定版じゃないですか…!
スゴい…っ!」
アワアワと 手を震わせて喋る。
と、何となく 周囲から
白い目を向けられてしまい…
鞄を持って 男の子に手招きをして
廊下に出た。
「見たい? どうぞ?」
本を 手渡すと
「えええ?! い…いいんですかぁ?!」
震える手で ページを捲り出した。