飼い猫 🐈⬛🐾
第9章 暗転
「詩史…?」
俯き 何も言わない私に 紫優くんが声をかける。
ぽろぽろと 涙が溢れて 小さく 嗚咽する。
紫優くんの存在を 確かめるように 震える手で
紫優くんの袖を掴んだ。
紫優くんが そっと私を 抱き寄せると
私の涙は 決壊したように 溢れ出す。
紫優くんの 胸にしがみついて
小さい子みたいに 大声を上げて 泣いた。
今まで 紫優くんに触れられなかった寂しさも
重なって… 止まらない…!
紫優くんは 私を 落ち着かせる様に
背中を 優しく擦る。
「翔さん、香緒さん 少しだけ…
2人になっても いい?」
「いいわよ。 1時間くらいしたら
戻ってくるわね?」
頭の上で 紫優くんと お母さんのやり取りが
聞こえた。
パタンと 扉の閉まる音がして 両親が病室から
出ていった。
「詩史… 顔上げて?」
紫優くんの言葉に 頭を横に振って 否定する。
こんな 泣きじゃくった顔は 見られたくない。
「詩史… 顔 上げてくれないと キスが
出来ないよ…?」
紫優くんの言葉に 涙が 止まった。
「詩史は したくなかった?
俺は… ずっと したかったよ…?」
結んでいた 髪が 解かれて
紫優くんの手が 私の髪を撫でる。
紫優くんが 撫でる度に 心が 落ち着いていく…。
私の嗚咽が落ち着くと 紫優くんはベッドに
腰掛けて 私を抱きしめる。
「キス… していい?」
「…拒否しても するクセに…」
紫優くんの言葉に いつもの悪態で返す。
紫優くんは ふっと笑った。
「そうだね…。」
紫優くんの両手が 私の顔を包んで
唇に キスをした。
久しぶりの キス…
紫優くんの柔らかな舌が
当たり前の様に 侵入してくる。
「ん…っ 紫優…っ!」
ゾクゾクする…!
紫優くんのパジャマに しがみつく。
「認める でしょ…? 詩史…」
紫優くんの目が 優しくて…
思わず ドキッとして 目を反らす。
「… まぁ…。」
言いづらい…
「歯切れ悪っ!」
不服そうだが 紫優くんは すぐにいつもの
調子を 取り戻す。
「…好き?」
目線を合わせてきて るんっ♪
と 目を 輝かせて 聞いてくる。
イラ…っ
そういうの 本当に ウザい…!
「大っ嫌い!」
ふいっと 顔を横に 振る。
俯き 何も言わない私に 紫優くんが声をかける。
ぽろぽろと 涙が溢れて 小さく 嗚咽する。
紫優くんの存在を 確かめるように 震える手で
紫優くんの袖を掴んだ。
紫優くんが そっと私を 抱き寄せると
私の涙は 決壊したように 溢れ出す。
紫優くんの 胸にしがみついて
小さい子みたいに 大声を上げて 泣いた。
今まで 紫優くんに触れられなかった寂しさも
重なって… 止まらない…!
紫優くんは 私を 落ち着かせる様に
背中を 優しく擦る。
「翔さん、香緒さん 少しだけ…
2人になっても いい?」
「いいわよ。 1時間くらいしたら
戻ってくるわね?」
頭の上で 紫優くんと お母さんのやり取りが
聞こえた。
パタンと 扉の閉まる音がして 両親が病室から
出ていった。
「詩史… 顔上げて?」
紫優くんの言葉に 頭を横に振って 否定する。
こんな 泣きじゃくった顔は 見られたくない。
「詩史… 顔 上げてくれないと キスが
出来ないよ…?」
紫優くんの言葉に 涙が 止まった。
「詩史は したくなかった?
俺は… ずっと したかったよ…?」
結んでいた 髪が 解かれて
紫優くんの手が 私の髪を撫でる。
紫優くんが 撫でる度に 心が 落ち着いていく…。
私の嗚咽が落ち着くと 紫優くんはベッドに
腰掛けて 私を抱きしめる。
「キス… していい?」
「…拒否しても するクセに…」
紫優くんの言葉に いつもの悪態で返す。
紫優くんは ふっと笑った。
「そうだね…。」
紫優くんの両手が 私の顔を包んで
唇に キスをした。
久しぶりの キス…
紫優くんの柔らかな舌が
当たり前の様に 侵入してくる。
「ん…っ 紫優…っ!」
ゾクゾクする…!
紫優くんのパジャマに しがみつく。
「認める でしょ…? 詩史…」
紫優くんの目が 優しくて…
思わず ドキッとして 目を反らす。
「… まぁ…。」
言いづらい…
「歯切れ悪っ!」
不服そうだが 紫優くんは すぐにいつもの
調子を 取り戻す。
「…好き?」
目線を合わせてきて るんっ♪
と 目を 輝かせて 聞いてくる。
イラ…っ
そういうの 本当に ウザい…!
「大っ嫌い!」
ふいっと 顔を横に 振る。