飼い猫 🐈⬛🐾
第59章 璃音くんのコト
紫優くんを 止める筈の 手は
紫優くんの頭を撫でて
気持ち良さを 伝えて しまう。
「ふふ… いけないコ♡ 可愛い♡」
紫優くんが 喜ぶ。
私は 口元に 手を寄せて
顔を 俯かせて 息を 整えた。
「詩史先輩…?」
急に 名前を呼ばれて ドキッとする。
顔をあげると 眼鏡を掛けた 見覚えのない生徒が 心配そうに 私を覗きこんだ。
「…熱でもあるの? 顔が 赤い…」
そっと 頰に 触れられて
ドキッとした。
この声… この触れ方…
眼鏡の奥の 優しい瞳…
…っ 璃音くん…?!
声を あげそうに なったけど
紫優くんに バレたら きっと
話をさせて 貰えない。
「あ… 本を お探しですね?」
立ち上がって 受付カウンターから出て
璃音くんを 押して
そそくさと 図書室の隅に 追いやる。
「璃音くん… だよね?」
移動しながら コソコソと 小声で 確認する。
だって 目の前の 男子生徒は
以前に会った 璃音くんとは かなり 雰囲気が
違っていたから…。
黒のカラーコンタクトで
元々の 青み掛かった瞳の色を 隠しているし、
野暮ったいメガネが 目鼻立ちの良さを隠し、
それどころか 鈍臭さを 漂わせている。
あの 可愛い系 美青年の印象を
見事に 封じていた。
「そうですよ。 先輩♪
はい。 お借りしていた本を 返しに来ました。」
そう言って
璃音くんが 一条総司の本を 手渡してくれた。
「大事な本 なのに
長くお借りしちゃって すみませんでした。
気にしていたんですけど 紫優のガードが
固くて…(笑)」
苦笑いする璃音くん。
気にして くれて いたんだ… と
益々 好感が 上がる。
「倉田さーん お仕事 溜まってるよ〜?」
もっと 話が したいのに
受付カウンターから 紫優くんが 私を探す
声がした。
「…紫優 居たんだ…
先輩、大変だね☆ じゃ、俺はコレで…」
そう言って 立ち去ろうとする璃音くんを
思わず 掴んで 足止めした。
「? 先輩? どうしました?」
足止めされた 璃音くんは
怪訝な顔を する事なく 私に微笑んだ。
「…どうして そんな格好を しているの?」
気になって… 質問すると
璃音くんは ふっ… と笑って 目を伏せた。
「… それは…」
「詩史!」
紫優くんの頭を撫でて
気持ち良さを 伝えて しまう。
「ふふ… いけないコ♡ 可愛い♡」
紫優くんが 喜ぶ。
私は 口元に 手を寄せて
顔を 俯かせて 息を 整えた。
「詩史先輩…?」
急に 名前を呼ばれて ドキッとする。
顔をあげると 眼鏡を掛けた 見覚えのない生徒が 心配そうに 私を覗きこんだ。
「…熱でもあるの? 顔が 赤い…」
そっと 頰に 触れられて
ドキッとした。
この声… この触れ方…
眼鏡の奥の 優しい瞳…
…っ 璃音くん…?!
声を あげそうに なったけど
紫優くんに バレたら きっと
話をさせて 貰えない。
「あ… 本を お探しですね?」
立ち上がって 受付カウンターから出て
璃音くんを 押して
そそくさと 図書室の隅に 追いやる。
「璃音くん… だよね?」
移動しながら コソコソと 小声で 確認する。
だって 目の前の 男子生徒は
以前に会った 璃音くんとは かなり 雰囲気が
違っていたから…。
黒のカラーコンタクトで
元々の 青み掛かった瞳の色を 隠しているし、
野暮ったいメガネが 目鼻立ちの良さを隠し、
それどころか 鈍臭さを 漂わせている。
あの 可愛い系 美青年の印象を
見事に 封じていた。
「そうですよ。 先輩♪
はい。 お借りしていた本を 返しに来ました。」
そう言って
璃音くんが 一条総司の本を 手渡してくれた。
「大事な本 なのに
長くお借りしちゃって すみませんでした。
気にしていたんですけど 紫優のガードが
固くて…(笑)」
苦笑いする璃音くん。
気にして くれて いたんだ… と
益々 好感が 上がる。
「倉田さーん お仕事 溜まってるよ〜?」
もっと 話が したいのに
受付カウンターから 紫優くんが 私を探す
声がした。
「…紫優 居たんだ…
先輩、大変だね☆ じゃ、俺はコレで…」
そう言って 立ち去ろうとする璃音くんを
思わず 掴んで 足止めした。
「? 先輩? どうしました?」
足止めされた 璃音くんは
怪訝な顔を する事なく 私に微笑んだ。
「…どうして そんな格好を しているの?」
気になって… 質問すると
璃音くんは ふっ… と笑って 目を伏せた。
「… それは…」
「詩史!」