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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第62章 後悔

香緒さんと 翔さんを
裏切るよう様な 酷い仕打ちを しました。


気落ちする俺を
香緒さんが 笑い飛ばした。

「それで?
詩史が起きるまで ウチに居る?」

先を 香緒さんに 言い当てられて…
面食らった。

起きた詩史に 一番に 謝りたい と思ってた。

「そう… ですね…。」

「もちろん 良いわよ♪
どうせ 帰る気も無く 泊まるでしょ?」

微笑まれて…
この人には 本当に敵わない… と思う。
大切な一人娘に いつも酷い事を してしまうのに…
理解を示して 俺の味方でいようと してくれる。


「…簡単に 俺なんかを 信用して
良いんですか?  香緒さん。
詩史に もっと 酷い事を するかもよ?」

「ふふ。 大丈夫よぉ♡
何があっても 紫優くんは
詩史に 責任を取ってくれる子 だもの〜♡
たとえ 妊娠とかしても… ね?」


確かに 詩史に関して 無責任な事は
絶対に あり得ないが…

屈託のない笑顔で 香緒さんに 言われてしまうと… やっぱり 敵わない…(笑)

詩史がよく
『あんなに 天然そうなのに
要点 押えてるから 怖い…』と 言うけど
その意味が よく わかる。


「え? 紫優 帰んねーの?! マズイだろ…
めっちゃ 怒られるぞ?!」

荷物を届けに来た 怜央が
会話の一部を聞いて 慌てた。


母さんの 怒る姿が 目に浮かぶ が…


「そんなモノ 無視だよ。 詩史の方が 大事だ。」

2人が 居る前なのに…
想いが 溢れて キスをした。


そう。 何よりも 詩史が大事だ。
だから 謝りたい。


「夏葉さんには 私から 連絡しておくわ。
紫優くんは 詩史と 居てね?」


香緒さんの 優しさに 甘えて
詩史の部屋に 移動して
詩史をベッドに寝かせる。


「ごめん 詩史…
ダメな 飼い主だったね。」


隔たりなく 刹那でも 詩史と1つになれた事は
とてつもない 幸せだった。

だからこそ
嫉妬にかられて 欲望のままに
禁忌を侵した事を 激しく後悔する。


詩史に 嫌われても 仕方が無い。

でも

詩史に 嫌われたら  生きていけない…!

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