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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第9章 暗転

バターーーン!!!

「詩史! 紫優! 大丈夫か?!」

突然ドアが 勢いよく開いて
お兄ちゃんが登場した。


は…っ! 助かった ?!


紫優くんは チッと舌打ちをして
私に 掛け布団を被せる。

「今 イイ所 だったのに…! 
怜央兄…殺す…!」

紫優くんは ゆら…っ と立ち上がって お兄ちゃんに詰め寄る。

「は…? な…? え…? 何で???」


お兄ちゃんの困惑する声を聞きながら
私は 紫優くんが被せた布団の中で 震えた。


恥ずかしい…! 恥ずかしい! 恥ずかしい!!
死んじゃう…!!!!!

目を瞑って 体を縮こませて… 
熱を帯びた体を 鎮めることに 必死になった。

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