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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第66章 深夜の甘い声

喉が乾いて… パチっと 目が覚めた。


あ…
紫優くんの 腕の中だ…

微睡みながらも この状況に 喜んで
紫優くんの胸に 擦りついてから
起き上がった。

喉 乾いちゃった…


紫優くんが 貸してくれた
ぶかぶかシャツの袖で 目を擦って
リビングへ向かう。

ふらふらと リビングに向かうと
明かりが見えた。


あ…! 夏葉さんと景斗さん 帰って来たんだ…


ぼーーーっと そんな事を 思いながら
リビングのドアノブに 手を掛けた。


「んん…!」

突然 リビングから くぐもった 声が 聞こえて

「?!」
驚く。

「~~~っ!!! ヤ…ぁ…♡」

甘える様な声…

驚いて… 完全に 目が覚めた。

「…っ は…ぁ ケイ…」

切なげに 名前を呼ぶ
その声の主は…  夏葉さん…?!

更に 驚いて… 固まった。


「…っあ! ヤぁんっ… あ…っ あ…」


ぞくぞく… っと 甘やかな電流が
身体を 駆け巡った。


夏葉さんの声… かわいい…
いつも あんなに テキパキとしているのに…
景斗さんの 前では 違うんだ…

それに…
とっても 気持ち良さそう…


「あ… んんっ♡ ケイ…♡ は…ぁ ん」


あまりにも 気持ちよさそうな 甘い声に…
もじもじと 中心が 疼く。


はぁ… どうしよう!

手を掛けた ドアノブを 慎重に…
音を立てない様に 集中して戻す。

どうにか
ドアノブから 手を 離す事に 成功して
胸を 撫で下ろした
のも 束の間…

突然 背後から 軽く 口を塞がれて

「詩史」

耳元で 聴き慣れた 紫優くんの声がした。


「…ぁ しうくん…」

小声で 紫優くんに 向き直る。

「なぁに? 覗き見?」

「違…!」

否定しようと した時に…

「あ… ケイ… ダめぇ…! ♡」

夏葉さんの 啼き声が 
聞こえて…
私は 顔を赤くして 固まった。

紫優くんは 涼しい顔で 全てを察した様だ。
ニコッと 私に微笑んで
私を 壁に追い込んで 耳打ちする。


「母さんの声… 普段と 違うでしょ?」

紫優くんの言葉に
どう返して良いのか 分からず…

口元に 手を寄せ
困惑しながら 紫優くんを ちらりと 見上げた。

紫優くんは 私の視線に にっこりと 微笑む。

突然 紫優くんの手が
ショートパンツに 侵入して…

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