飼い猫 🐈⬛🐾
第10章 病室で…
夏葉さんは 最後まで 心配してくれて、
紫優くんに 念を押して 帰って行った。
みんなが 帰ってから
看護師さんが 点滴を外してくれて、
消灯時間になると 辺りは一気に静かになった。
何も 声を掛けないのは 変なので
一応 紫優くんに 声をかける。
「おやすみなさい。」
「うん。 おやすみ 詩史…」
カーテン越しに 言葉を交わす。
疲れていたのか 目を瞑ると すぐに 寝入った。
でも
すぐに目が覚めて…
そこからは なかなか 寝られなかった。
時間は…? と 時計を確認すると まだ23時半だった。
「…紫優くん… ? 寝た…?」
声を かけてみるが 返事がない。
その瞬間 ドキッと 変な 高鳴りがした。
「紫優… くん…!」
もう1回 呼んでみるが 返事がない。
「…っ!」
ざわっ と 嫌な 胸騒ぎがして ベッドから降りた。
恐る恐る 紫優くんのベッド周りの カーテンを
少し開け 覗き見る。
紫優くんは 仰向けに 寝ていた。
そっと 紫優くんの眠る ベッドの脇に立ち
紫優くんの顔を 覗き見る。
息… してる… よね…?
窓から差し込む 月明かりが 紫優くんの顔を
青白く 照らす。
手が… 震える…
紫優くんに 手を 伸ばす…
と、
突然 手首を掴まれて …
紫優くんの胸に 引き込まれた。
「なぁに? 夜梅?」
誂う様な 紫優くんの声 は 耳に入らない。
「ちゃんと… 生きてる…」
紫優くんが 動いてる
「…詩史 ?」
私の呟きを 不信に思ったらしく 紫優くんが
上体を起こして 私を見下ろす。
「良かった…! ちゃんと 生きてる…」
紫優くんの胸に 擦りついて 温もりを 確かめる。
トクトク と 胸の鼓動を 感じながら
紫優くんの 匂いに 包まれると 安心した。
「詩史… ?」
紫優くんが そっと 髪を 撫でる。
「よかった… 安心 し… た…」
私は そのまま 眠りに 落ちた。
「ん…」
周囲の明るさを感じながら 目を開ける。
口から唾液を垂らして 緊張感なく 寝ていた事に 気がつく。
あ… あれ…? ココどこ…?
昨日の記憶を辿りながら 唾液を拭う。
「起きた? 詩史…」
紫優くんに 念を押して 帰って行った。
みんなが 帰ってから
看護師さんが 点滴を外してくれて、
消灯時間になると 辺りは一気に静かになった。
何も 声を掛けないのは 変なので
一応 紫優くんに 声をかける。
「おやすみなさい。」
「うん。 おやすみ 詩史…」
カーテン越しに 言葉を交わす。
疲れていたのか 目を瞑ると すぐに 寝入った。
でも
すぐに目が覚めて…
そこからは なかなか 寝られなかった。
時間は…? と 時計を確認すると まだ23時半だった。
「…紫優くん… ? 寝た…?」
声を かけてみるが 返事がない。
その瞬間 ドキッと 変な 高鳴りがした。
「紫優… くん…!」
もう1回 呼んでみるが 返事がない。
「…っ!」
ざわっ と 嫌な 胸騒ぎがして ベッドから降りた。
恐る恐る 紫優くんのベッド周りの カーテンを
少し開け 覗き見る。
紫優くんは 仰向けに 寝ていた。
そっと 紫優くんの眠る ベッドの脇に立ち
紫優くんの顔を 覗き見る。
息… してる… よね…?
窓から差し込む 月明かりが 紫優くんの顔を
青白く 照らす。
手が… 震える…
紫優くんに 手を 伸ばす…
と、
突然 手首を掴まれて …
紫優くんの胸に 引き込まれた。
「なぁに? 夜梅?」
誂う様な 紫優くんの声 は 耳に入らない。
「ちゃんと… 生きてる…」
紫優くんが 動いてる
「…詩史 ?」
私の呟きを 不信に思ったらしく 紫優くんが
上体を起こして 私を見下ろす。
「良かった…! ちゃんと 生きてる…」
紫優くんの胸に 擦りついて 温もりを 確かめる。
トクトク と 胸の鼓動を 感じながら
紫優くんの 匂いに 包まれると 安心した。
「詩史… ?」
紫優くんが そっと 髪を 撫でる。
「よかった… 安心 し… た…」
私は そのまま 眠りに 落ちた。
「ん…」
周囲の明るさを感じながら 目を開ける。
口から唾液を垂らして 緊張感なく 寝ていた事に 気がつく。
あ… あれ…? ココどこ…?
昨日の記憶を辿りながら 唾液を拭う。
「起きた? 詩史…」