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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第74章 仕返し

何で そんなに 楽しそうなの…
俺が 居ない間に…
まさか…  そんな…!

良くない考えが どんどん 出てくる。


いや… 詩史に限って そんな…
浮気だなんて…


「あ…っ ヤだ… ライくん!
そんな事 しないで?」

突然 慌てる様な 声色になった 詩史…

「あ…♡ だ だめ…♡
そんなトコ…」

吐息混じりの 甘えた声に…
慌てる。

「詩史…!」

バターン と ノックもせずに
部屋に 飛び込んだ。


「し… 紫優くん?!」

俺の登場に 慌てる詩史… と
浮気相手… が 見当たらない。


「あ… 紫優くん! 早く ドア 閉めて !!!」

詩史の声に…
慌てて ドアを 閉める。


「ライくん 驚いちゃったね💦
大丈夫だよ? おいで?」

改めて…
マジマジと 部屋を見渡し…

見つけた 浮気相手は… 

「猫…?」


「にゃー…」

「ああ… ごめんね? 怖かったねぇ!」

詩史は 怯える猫を 抱き上げて 頬擦りした。

放心状態の 俺の前で
詩史は 猫を 撫でて
「にゃーん♡」と 鳴きマネをする。

「よしよし♡
ライトくんは 本当に お利口さん だねぇ♡
いいコ いいコ ♡♡♡」

頬を 赤く染めて…
猫に メロメロ だった。

何… その 甘々な笑顔…!
俺は 完全に その猫に 嫉妬した。


「詩史! ただいま!」

「うん。 お帰り〜。」

あっさり。

しかも… 猫を見ていて
俺の方には 一切 目を 向けてくれない。
完全なる 相槌!


「詩史💦 無事に 婚約破棄 出来たよ…?」

「あー そうらしいね。
璃音くんから 連絡 貰ったー。」

素っ気ない 詩史の 返事に…
軽い…っ !!! と ショックを 受けた。

しかも…
璃音とは 連絡 取ってるんだ…?
俺とは… 連絡取らなかった クセに…!!!

怒りより…
寂しくなって… 詩史に 抱きついた。

「詩史… 会いたかった! こっち見て?」

ぎゅうううっと 後ろから 抱きついて…
寂しさを 訴える。

猫 ばかり 見ないで…
俺を 見て?
1週間も 会えなかったんだよ?


肩越しに 振り返った 詩史の唇に…
唇を 重ねる…

前に

キッと 詩史に 睨まれた。

「もう! 紫優くん!  暑苦しい!  離して!」

ガーーーーーン !!!!

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