飼い猫 🐈⬛🐾
第76章 お土産
紫優くんが 帰国して 4日。
私は 紫優くんに 違和感を感じて 戸惑っていた。
まず 匂い。
アメリカの空気を まだ 纏っているのか…
馴染みのない匂いに 困惑する。
それから 婚約が解消されて
心配するものが 無くなったせいか…
紫優くんは 今まで以上に
無邪気で ストレートな想いを ぶつけてくる。
いつの間にか 耳に開いていた ピアスも
気になる。
渡米前と雰囲気の違う 紫優くんに
戸惑いまくっていた。
ライくんのご飯を用意しようと
リビングにいた私。
紫優くんは 私を見つけると
直様 近づいてくる。
私は 何となく 猫の様に 避けて…
逃げて
お外で 洗車していた お兄ちゃんの背中に
飛び込んだ。
紫優くんの完璧な笑顔に ピシッと亀裂が入って
苛立ちが 滲み出る。
「詩史… 何で 俺を 避けるの?
怜央には 擦り寄るなんて
どういうつもり?」
「…しししし 詩史?!
マズいって! どうした?!」
紫優くんを前に 顔面蒼白 上擦った声で
お兄ちゃんが 私に 声を掛ける。
「嫌なの!!
紫優くん 暫く あっちに行ってて!!」
「理由を言ってくれなきゃ 納得出来ない
だろ!?」
紫優くんの言う事は 最もだけど…
私も この違和感を 上手く 説明出来ない。
「暫く そっとしておいて 欲しいの!」
きっと 時間が 解決してくれる。
お兄ちゃんのシャツに しがみついて
身を固くした。
「…紫優。 詩史を 落ち着かせるから
少し 向こうに 行ってろ。 このままじゃ 逆効果だろ。」
お兄ちゃんの擁護に
ほっと 胸を 撫で下ろしたのに…
紫優くんは 構わずに 私の腕を 掴んだ。
「怜央に 助けて貰えるなんて 思ったら
大間違いだよ?
昨日は1日 様子を見て 距離を取ってあげたけど…
今日は 逃さない!
1週間 音沙汰無くて 苦痛を味わったのに…
離すかよ!」
紫優くんは 強引に 私を 引き寄せる。
私は爪を立てて にゃーにゃー 喚いて
抵抗した。
「怜央。 詩史を捕まえてくれて ありがとう。
後は こっちで 何とか するよ。」
「… あんまり 詩史を 虐めるなよ…?」
「まさか! 溺愛しているのに…!」
紫優くんは 私の抵抗を 軽く あしらいながら
お兄ちゃんと にこやかに 会話する。
私は 紫優くんに 違和感を感じて 戸惑っていた。
まず 匂い。
アメリカの空気を まだ 纏っているのか…
馴染みのない匂いに 困惑する。
それから 婚約が解消されて
心配するものが 無くなったせいか…
紫優くんは 今まで以上に
無邪気で ストレートな想いを ぶつけてくる。
いつの間にか 耳に開いていた ピアスも
気になる。
渡米前と雰囲気の違う 紫優くんに
戸惑いまくっていた。
ライくんのご飯を用意しようと
リビングにいた私。
紫優くんは 私を見つけると
直様 近づいてくる。
私は 何となく 猫の様に 避けて…
逃げて
お外で 洗車していた お兄ちゃんの背中に
飛び込んだ。
紫優くんの完璧な笑顔に ピシッと亀裂が入って
苛立ちが 滲み出る。
「詩史… 何で 俺を 避けるの?
怜央には 擦り寄るなんて
どういうつもり?」
「…しししし 詩史?!
マズいって! どうした?!」
紫優くんを前に 顔面蒼白 上擦った声で
お兄ちゃんが 私に 声を掛ける。
「嫌なの!!
紫優くん 暫く あっちに行ってて!!」
「理由を言ってくれなきゃ 納得出来ない
だろ!?」
紫優くんの言う事は 最もだけど…
私も この違和感を 上手く 説明出来ない。
「暫く そっとしておいて 欲しいの!」
きっと 時間が 解決してくれる。
お兄ちゃんのシャツに しがみついて
身を固くした。
「…紫優。 詩史を 落ち着かせるから
少し 向こうに 行ってろ。 このままじゃ 逆効果だろ。」
お兄ちゃんの擁護に
ほっと 胸を 撫で下ろしたのに…
紫優くんは 構わずに 私の腕を 掴んだ。
「怜央に 助けて貰えるなんて 思ったら
大間違いだよ?
昨日は1日 様子を見て 距離を取ってあげたけど…
今日は 逃さない!
1週間 音沙汰無くて 苦痛を味わったのに…
離すかよ!」
紫優くんは 強引に 私を 引き寄せる。
私は爪を立てて にゃーにゃー 喚いて
抵抗した。
「怜央。 詩史を捕まえてくれて ありがとう。
後は こっちで 何とか するよ。」
「… あんまり 詩史を 虐めるなよ…?」
「まさか! 溺愛しているのに…!」
紫優くんは 私の抵抗を 軽く あしらいながら
お兄ちゃんと にこやかに 会話する。