飼い猫 🐈⬛🐾
第12章 芽生え
退院は
紫優くんの父、景斗(けいと)さんが 迎えに
来てくれた。
「今日の夜は 退院祝いだよ!
今ね、香緒ちゃんと 夏葉ちゃんが
支度してるからね♪」
家族ぐるみで仲の良い 倉田家と内海家は 何かと 集まりたがる…。
退院祝いも口実で、 親達は集まって 飲みたい
だけ なのだ。
家に帰ると お母さんと夏葉さんがいそいそと
料理を用意 していた。
「手伝うよ?」
声を掛けるが…
「病み上がりなんだから 今日は 大人しくして
なさい?」
2人の母に気を使われ…
手持ち無沙汰になった…。
「… 紫優くん、お父さん、お兄ちゃん
何か飲む?」
ソファーに座る3人に 声を掛ける。
「じゃあ 麦茶を…」
「はーい」
じっとしていられない私は 自ら仕事を見つけて
しまう。
そうして 始まった 退院祝いという名の 飲み会。
「ねね! 香緒ちゃん! この前のワイン
開けちゃお?」
「ああ〜♡ いいですね~♪
怜央くんも飲むでしょ?」
「…じゃあ 少し!」
そうして 40分後には
皆 完全に酔いモードへ…
「お前ら… 付き合い出しただろ…」
ほろ酔いのお兄ちゃんが 突然 言い出した。
「は?!」
私は 慌てる。
「お前らの空気見てたら わかる!
熟年夫婦か…! ってくらい 阿吽で…
特に 詩史が 紫優を気に掛けてるのが
めちゃくちゃ わかる!」
断言されると…
かーーーーっ と顔が赤くなって… 俯く。
「怜央ったら野暮ね〜 そっとしておきなさいよ〜 みんな気づいてるけど 黙ってたのに~」
酔いの回った 夏葉さんも 素直に 胸の内を
話す。
みんな… 気づいてたのね…
縮こまる。
「ええ〜?! そうなの?! 知らなかった!
いつから???」
鈍感なお父さんが1人、 どうして教えて
くれなかったのか…! と嘆く。
「詩史ちゃんがとうとう…!紫優 良かったなぁ…!
詩史ちゃんが 娘になってくれるなんて…!
嬉しいねぇ 夏葉ちゃん♡」
「紫優と結婚しようが しまいが 詩史ちゃんは
私の 娘よ~!
紫優! ちゃんと 避妊しなさいよ?!」
景斗さんが 涙を流し 夏葉さんは先走った
発言を始める。
「いや… みんな 飲み過ぎ…」
私が制する横で…
紫優くんの父、景斗(けいと)さんが 迎えに
来てくれた。
「今日の夜は 退院祝いだよ!
今ね、香緒ちゃんと 夏葉ちゃんが
支度してるからね♪」
家族ぐるみで仲の良い 倉田家と内海家は 何かと 集まりたがる…。
退院祝いも口実で、 親達は集まって 飲みたい
だけ なのだ。
家に帰ると お母さんと夏葉さんがいそいそと
料理を用意 していた。
「手伝うよ?」
声を掛けるが…
「病み上がりなんだから 今日は 大人しくして
なさい?」
2人の母に気を使われ…
手持ち無沙汰になった…。
「… 紫優くん、お父さん、お兄ちゃん
何か飲む?」
ソファーに座る3人に 声を掛ける。
「じゃあ 麦茶を…」
「はーい」
じっとしていられない私は 自ら仕事を見つけて
しまう。
そうして 始まった 退院祝いという名の 飲み会。
「ねね! 香緒ちゃん! この前のワイン
開けちゃお?」
「ああ〜♡ いいですね~♪
怜央くんも飲むでしょ?」
「…じゃあ 少し!」
そうして 40分後には
皆 完全に酔いモードへ…
「お前ら… 付き合い出しただろ…」
ほろ酔いのお兄ちゃんが 突然 言い出した。
「は?!」
私は 慌てる。
「お前らの空気見てたら わかる!
熟年夫婦か…! ってくらい 阿吽で…
特に 詩史が 紫優を気に掛けてるのが
めちゃくちゃ わかる!」
断言されると…
かーーーーっ と顔が赤くなって… 俯く。
「怜央ったら野暮ね〜 そっとしておきなさいよ〜 みんな気づいてるけど 黙ってたのに~」
酔いの回った 夏葉さんも 素直に 胸の内を
話す。
みんな… 気づいてたのね…
縮こまる。
「ええ〜?! そうなの?! 知らなかった!
いつから???」
鈍感なお父さんが1人、 どうして教えて
くれなかったのか…! と嘆く。
「詩史ちゃんがとうとう…!紫優 良かったなぁ…!
詩史ちゃんが 娘になってくれるなんて…!
嬉しいねぇ 夏葉ちゃん♡」
「紫優と結婚しようが しまいが 詩史ちゃんは
私の 娘よ~!
紫優! ちゃんと 避妊しなさいよ?!」
景斗さんが 涙を流し 夏葉さんは先走った
発言を始める。
「いや… みんな 飲み過ぎ…」
私が制する横で…