飼い猫 🐈⬛🐾
第12章 芽生え
「紫優くん… 詩史を宜しくね! 紫優くんなら
わかると思うけど 意外に情に厚い子だから
何だかんだ 紫優くんを 大切にすると思うわ!
乱暴な子だけど 任せたわ…!」
お母さんが 紫優くんの 手を握り 固い握手を
交わす。
だから…! 結婚する訳じゃないんだから…
「で? どうやって 付き合い出したんだ?」
お兄ちゃんが ニヤニヤと聞いてくる。
困り果てる私に 紫優くんが 口を開く。
「それは 詩史と俺の 秘事で…♡」
『え〜♡ 何それ!♡ 聞きた〜い♡♡♡』
紫優くんの言葉に 酔っ払い達が 喰らいつく。
っ… 付き合いきれない…!!!
私は 酔っ払い達を見捨てて 部屋に 逃げ込んだ。
部屋で 大好きな小説を読んでいたが…
ふと 紫優くんを 心配する。
酔っ払いの中に 置いてきちゃったな…
大丈夫 かな…?
恐る恐る リビングに戻ろうと 部屋を開ける
と…
「…ッ!!!!!」
目の前に人が立っていて…
声も出ずに 飛び上がる。
「…っ 紫優くん… !!」
予期せぬ紫優くんの登場に 心拍数が 上がる。
「あれ? タイミング良いね!
部屋を出る所だった?」
「や…、 紫優くん 大丈夫かな…って…」
私の 言葉に 紫優くんは 嬉しそうに 頬を
赤くする。
「…詩史って… 本当に 優しいよね…」
「は…? どこが ??」
「そうやって 心配してくれる所 ♡
さっきも 麦茶とか 取り分け とか…
昔から 面倒見が良くて…
気にかけて貰えて… 嬉しい…」
「… ああ…」
紫優くんの言葉に 罪悪感を覚える。
今までも 気遣う事は出来ただろうに…
私は ワザと 紫優くんを 気に掛けてこなかった。 意地悪だったと 自分でも 思う…。
そりゃあ 皆 気がつくか…
紫優くんは 私の様子を クスッと笑う。
「ほら そうやって 気に病んでくれる…
前は 前で 俺を意識してくれているから
嬉しかったけど…
やっぱり 今日みたいに 気にしてくれる方が
何億倍も 嬉しいな…!」
紫優くんが にこ〜っと 笑う。
私は その笑顔に 釣られて 照れる。
紫優くんの笑顔が 眩しい…!
それから ハッ!と我に返る。
え… 何… この 感情…?
今まで 紫優くんの笑顔に 照れた事なんてない。
わかると思うけど 意外に情に厚い子だから
何だかんだ 紫優くんを 大切にすると思うわ!
乱暴な子だけど 任せたわ…!」
お母さんが 紫優くんの 手を握り 固い握手を
交わす。
だから…! 結婚する訳じゃないんだから…
「で? どうやって 付き合い出したんだ?」
お兄ちゃんが ニヤニヤと聞いてくる。
困り果てる私に 紫優くんが 口を開く。
「それは 詩史と俺の 秘事で…♡」
『え〜♡ 何それ!♡ 聞きた〜い♡♡♡』
紫優くんの言葉に 酔っ払い達が 喰らいつく。
っ… 付き合いきれない…!!!
私は 酔っ払い達を見捨てて 部屋に 逃げ込んだ。
部屋で 大好きな小説を読んでいたが…
ふと 紫優くんを 心配する。
酔っ払いの中に 置いてきちゃったな…
大丈夫 かな…?
恐る恐る リビングに戻ろうと 部屋を開ける
と…
「…ッ!!!!!」
目の前に人が立っていて…
声も出ずに 飛び上がる。
「…っ 紫優くん… !!」
予期せぬ紫優くんの登場に 心拍数が 上がる。
「あれ? タイミング良いね!
部屋を出る所だった?」
「や…、 紫優くん 大丈夫かな…って…」
私の 言葉に 紫優くんは 嬉しそうに 頬を
赤くする。
「…詩史って… 本当に 優しいよね…」
「は…? どこが ??」
「そうやって 心配してくれる所 ♡
さっきも 麦茶とか 取り分け とか…
昔から 面倒見が良くて…
気にかけて貰えて… 嬉しい…」
「… ああ…」
紫優くんの言葉に 罪悪感を覚える。
今までも 気遣う事は出来ただろうに…
私は ワザと 紫優くんを 気に掛けてこなかった。 意地悪だったと 自分でも 思う…。
そりゃあ 皆 気がつくか…
紫優くんは 私の様子を クスッと笑う。
「ほら そうやって 気に病んでくれる…
前は 前で 俺を意識してくれているから
嬉しかったけど…
やっぱり 今日みたいに 気にしてくれる方が
何億倍も 嬉しいな…!」
紫優くんが にこ〜っと 笑う。
私は その笑顔に 釣られて 照れる。
紫優くんの笑顔が 眩しい…!
それから ハッ!と我に返る。
え… 何… この 感情…?
今まで 紫優くんの笑顔に 照れた事なんてない。