無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

俺を　嫌う様な　態度を取るのも…
好意の　裏返しだって　知ってる。

本当に…　可愛いヤツだな…


璃音の怒りを　微笑ましく　見ていると…

俺の態度が　気に入らなかった様で
璃音は　益々　怒り出した。

「何だよ！　何とか　言えよ！」

喚く璃音の
腕を　引いて　抱き寄せる。

歳は　1つしか　変わらない。
背も　俺より低くて…
俺は　可愛い弟だと　想ってる。


「は…？　ななな…　何だよ？！」　

急に　抱きしめられて
璃音は　パニックに　なっていた。

顔を　真っ赤にして…
でも　嫌そうじゃ　ない。

「…璃音には　感謝してる。
何でも　言ってきて。　直ぐに　助けるから。」

「っ…！」

顔を　俯かせて…
璃音は　喚く事を　止めた。

代わりに　絞り出す様に　言葉を紡いでくる。

「…っ　面白がってるんだろ…？
最低だな…」

「そうだね…。
璃音が　可愛くて　苛めたく　なっちゃう…。
でも　許して？」

一呼吸　置いて
璃音の耳に　しっかり　伝えてあげる。

「璃音が　好き　だから　だよ…？」

声色を　武器に…　　璃音の　攻略に　かかる。

「っ…！！！」

璃音の肩が　ぴくりと　揺れて　反応する。
耳が　赤く　なっていく。

「…っ　ばか　か…！
それに　俺に　そんな　趣味は無い！」

「そぅお？」

「そおだよっ！！！
覚えのある　香りだ…！
こんなモノまで　使いやがって…
頭　オカシイ！」

璃音は　ドンッと　俺の胸を　ど突いて
俺の　腕の中から　離れた。

璃音の　必死の　抵抗が　微笑ましくて…
クスッと　目を　細める。

「よく　わかったね。」

アメリカで使用された　気持ちの良くなる　香り。

普通に　良い香り　だから
香水みたいにして　微量に　使ってるんだよね〜♪
もちろん　詩史を　気持ち良くさせる為　だけど♡


本当に…　こういう所が　詩史そっくりで…
可愛いな…

璃音のおでこに　キスを　すると…

璃音は　「は…？」と　固まって
大パニックに　なった。


「あ…　ごめん（笑）　つい…
それこそ　猫みたいで　可愛かったから…？
←前　璃音も　詩史に　したじゃん？（笑）」


璃音は　おでこを　押さえて　後退りする。

みるみる　顔を　赤くして
噴火する如く　怒った。

「ば…　っ！
先輩　泣かすんじゃ　ねーよぉ！！！！」