飼い猫 🐈⬛🐾
第78章 進路
「詩史 おはよう!」
いつもの時間。 いつもの朝。
紫優くんは 今日も 登校のお迎えに 来てくれた。
『じゃあ 行ってきます!』
玄関を 振り返って
リビングに居る お父さん お母さんに
挨拶する声も 最近は シンクロして しまう。
紫優くんが 差し出してきた手を
抵抗なく 握る。
ちょっと 前までは 全てが 嫌だったのに…
登校時 紫優くんは ピアスを していない。
でも…
ピアスホールは 開けたんだよね…?
マジマジと 紫優くんの 耳たぶを 見ようと…
握る手を 引き寄せて
耳に 顔を寄せた。
ふと 紫優くんの 温もりと 匂いを 感じて…
そのまま なんとなく
紫優くんの首に 擦りついた。
「ぅ わぁ!!! 詩史…っ!!!
ど… どうしたのっ… 急に!?!」
急に 首筋に 擦りついたから…
紫優くんは 驚いて… 顔を真っ赤にしていた。
私は 紫優くんの その慌てっぷりに
優越感を 感じて 意地悪くも 満足する。
「んー? 紫優くんの 匂いだぁ って…
香水より 安心するなぁ〜 って〜」
住宅街で 人通りが 少ない事を 良い事に…
紫優くんの 首筋に 鼻を近付けて
動物みたいに 鼻を利かせる。
「ちょ… っと… 詩史っ!!」
聞いたことの無い 紫優くんの 裏返った声!
相当 慌ててる!♪
と 楽しく なってくる。
くん くん…
鼻を 近づけて…
何なら その温もりに 口づけをする。
「ひ ゃあ…っ! 詩史!!!
よくも やったな!!!」
私が 口づけした場所を 手で押さえて…
紫優くんが 私を 捕まえようと 手を 伸ばす。
私は ひらり ひらり と躱して 逃げる。
「変な 香水 使うからでしょ!
仕返しだよ〜!」
意地悪く 笑って
逃走しようと したのに…
紫優くんの 手に 捕まって 抱き寄せられた。
「こら! 悪い猫!」
めっ! と 紫優くんに 怒られる。
私は 素直に 降参して 直様 謝った。
「朝から 俺を 煽るなよ…」
ゴチンと 頭を 小突き 合わされた。
キスはしない ルール。
お互いに その先を 求めたくなる から…。
でも 紫優くんの 腕の中は 本当に
心地が良い。
この 距離感が ずっと 続くと 思ってた。
いつもの時間。 いつもの朝。
紫優くんは 今日も 登校のお迎えに 来てくれた。
『じゃあ 行ってきます!』
玄関を 振り返って
リビングに居る お父さん お母さんに
挨拶する声も 最近は シンクロして しまう。
紫優くんが 差し出してきた手を
抵抗なく 握る。
ちょっと 前までは 全てが 嫌だったのに…
登校時 紫優くんは ピアスを していない。
でも…
ピアスホールは 開けたんだよね…?
マジマジと 紫優くんの 耳たぶを 見ようと…
握る手を 引き寄せて
耳に 顔を寄せた。
ふと 紫優くんの 温もりと 匂いを 感じて…
そのまま なんとなく
紫優くんの首に 擦りついた。
「ぅ わぁ!!! 詩史…っ!!!
ど… どうしたのっ… 急に!?!」
急に 首筋に 擦りついたから…
紫優くんは 驚いて… 顔を真っ赤にしていた。
私は 紫優くんの その慌てっぷりに
優越感を 感じて 意地悪くも 満足する。
「んー? 紫優くんの 匂いだぁ って…
香水より 安心するなぁ〜 って〜」
住宅街で 人通りが 少ない事を 良い事に…
紫優くんの 首筋に 鼻を近付けて
動物みたいに 鼻を利かせる。
「ちょ… っと… 詩史っ!!」
聞いたことの無い 紫優くんの 裏返った声!
相当 慌ててる!♪
と 楽しく なってくる。
くん くん…
鼻を 近づけて…
何なら その温もりに 口づけをする。
「ひ ゃあ…っ! 詩史!!!
よくも やったな!!!」
私が 口づけした場所を 手で押さえて…
紫優くんが 私を 捕まえようと 手を 伸ばす。
私は ひらり ひらり と躱して 逃げる。
「変な 香水 使うからでしょ!
仕返しだよ〜!」
意地悪く 笑って
逃走しようと したのに…
紫優くんの 手に 捕まって 抱き寄せられた。
「こら! 悪い猫!」
めっ! と 紫優くんに 怒られる。
私は 素直に 降参して 直様 謝った。
「朝から 俺を 煽るなよ…」
ゴチンと 頭を 小突き 合わされた。
キスはしない ルール。
お互いに その先を 求めたくなる から…。
でも 紫優くんの 腕の中は 本当に
心地が良い。
この 距離感が ずっと 続くと 思ってた。