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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第80章 進路指導

私の疑問に 紫優くんは ふっふ♪ と 笑う。

「どこまでも 詩史と 一緒♡って コトだよ♡」


益々 分からない…!
ただ 紫優くんは 滅茶苦茶 嬉しそうだ。


「ねぇ… 本当に 何なの?!」

私の戸惑いに
お兄ちゃんが ハッとした。

「まさか 紫優 !
リモート留学って 伝えて 無いのか?!」

「え…?」

お兄ちゃんの言葉に
頭が フリーズする。


… ん?

りもーと?  って いうと… ???

留学しない…? ん? 留学…する? ん???


「詩史が どこに 行こうとも…
ずっと 一緒 だよ?」

頭が 大混乱な 私の耳に
優しい声色で 紫優くんが 伝える。


ずっと… いっしょ…?

「それって… どういう…?」

質問しながら… 涙が ほろほろと 流れる。

お兄ちゃんが ぎょっと して 慌てている。


頭では わかってる。

紫優くんと 離れなくて 良い って事だよね?

… 本当に… 本当に?
本当に 本当に 安心して 良いの?

私は… 紫優くんと 離れなくて 良いの?


「…っ」

考えないように なんて…
流れる時間の中に 於いて 無理な事 だった。

紫優くんと 離れた生活を 想像しなきゃ
いけなかった。

でも… 向き合うと 苦しくて…

紫優くんと 離れたら どんなに 寂しいか…
不安で… 心が 弱くなった。

私は こんなに 弱くない筈 なのに…
しっかりしろ!と 自分を叱責しても
強くは なれなかった。

どうしたら良いのか わからなくて
途方に暮れて…
ずっと 決心が つかなかったのに…

安心して 良いの?


「っ…♡ 詩史… かわいい なぁ♡」

私の泣き顔に…
紫優くんは 眉毛を 下げて 堪らない と
でも 言う様に 勝手に 胸を ときめかせる。

「詩史が… こんなに 泣くなんて…っ!!!」

はぁはぁと 怪しげな 息を吐いて
私を 見つめてくる。


その瞬間…
私の中の 何かが ブチ切れた。


可愛い ですって?
はぁ? ふざけるんじゃないわよ💢

あんなに 悩んで 悲しんで 絶望した
私の気持ちを…
可愛い で 片付けるのか…? 

私は…っ! 紫優くんの 愛玩具じゃ ない !!!


キッ!!!
と 紫優くんを 睨んで
クソ ムカつく その顔に 殴りかかる。

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