
飼い猫 🐈⬛🐾
第82章 桜咲く 春
その後 無事に 大学合格の発表が出て
春からは よいよ 女子大生だ。
「特進クラスに 入らず
塾も 少ししか 行かず
国立栄養大に 受かるなんて…
どんな 頭 してるのさ…!」
廊下で バッタリ 会った 悠理くんに
苦笑いされた。
「でも 悠理くんも
W大に 受かったんでしょ? 凄いねぇ!!!」
「いや… もう こんなに勉強するのは
嫌だと 思って…」
「あは! 確かに〜! 私も 勉強してた以外
あんまり 記憶が無いんだよね〜(笑)」
お互いの 頑張りを 称え合った。
皆 それぞれ
自分の夢に向かって 巣立つ時が 近いんだ…。
そう 実感して… 何だか 感慨深い。
「紫優は アメリカのMs大 なんだろ?
リモート留学とは言え 名門大じゃん。
そんな 簡単に 入学出来るもんなの?」
「それが 私も よくわからないんだけど
あの Ms大って事だけは 確かで…
しかも 日本だと 昼夜逆転でしょ?
ちゃんと 留学した方が 良いのにねぇ…」
自分の事しか 頭に 無くて
ずっと 紫優くんの進路の事を 忘れていたけど…
紫優くんは 私に 合わせた様な 進路で
良かったのかな?
と 今更ながら 心配する。
「…まぁ 紫優の事だから
ちゃんと 考えた事 なんだろうけど…
どうしても 詩史ちゃんを 離したく
ないんだろうねぇ…」
苦笑いする 悠理くん。
暗雲が 心に 広がって…
表情を 暗くする。
約1年前の 4月…
季節外れの アメリカへの編入を前に
愛茉ちゃんと璃音くんが お別れの 挨拶に来た。
『先輩は どこまでも 紫優の疫病神ですね。』
ボソッと 愛茉ちゃんが言った ひとことが
強烈に 突き刺さって…
折々に 思い出しては 罪悪感を 感じてきた。
あの時は 紫優くんの進路を 知らなかったし
どういう意味なのか
考える余裕も 無かったけど…
疫病神 か…
愛茉ちゃんは
正しいのかも しれない。
思い出したら 気分が 悪くなってきた。
視野が 狭くなって 息苦しくなる…
「? 詩史ちゃん 大丈夫?」
悠理くんの声が 遠くに 聞こえる。
ふら…っと 揺らいで バランスを 保てない。
『詩史?』
あぁ…
とうとう 紫優くんの幻聴まで 聞こえる。
「ごめ… 紫優くん… わた し…」
春からは よいよ 女子大生だ。
「特進クラスに 入らず
塾も 少ししか 行かず
国立栄養大に 受かるなんて…
どんな 頭 してるのさ…!」
廊下で バッタリ 会った 悠理くんに
苦笑いされた。
「でも 悠理くんも
W大に 受かったんでしょ? 凄いねぇ!!!」
「いや… もう こんなに勉強するのは
嫌だと 思って…」
「あは! 確かに〜! 私も 勉強してた以外
あんまり 記憶が無いんだよね〜(笑)」
お互いの 頑張りを 称え合った。
皆 それぞれ
自分の夢に向かって 巣立つ時が 近いんだ…。
そう 実感して… 何だか 感慨深い。
「紫優は アメリカのMs大 なんだろ?
リモート留学とは言え 名門大じゃん。
そんな 簡単に 入学出来るもんなの?」
「それが 私も よくわからないんだけど
あの Ms大って事だけは 確かで…
しかも 日本だと 昼夜逆転でしょ?
ちゃんと 留学した方が 良いのにねぇ…」
自分の事しか 頭に 無くて
ずっと 紫優くんの進路の事を 忘れていたけど…
紫優くんは 私に 合わせた様な 進路で
良かったのかな?
と 今更ながら 心配する。
「…まぁ 紫優の事だから
ちゃんと 考えた事 なんだろうけど…
どうしても 詩史ちゃんを 離したく
ないんだろうねぇ…」
苦笑いする 悠理くん。
暗雲が 心に 広がって…
表情を 暗くする。
約1年前の 4月…
季節外れの アメリカへの編入を前に
愛茉ちゃんと璃音くんが お別れの 挨拶に来た。
『先輩は どこまでも 紫優の疫病神ですね。』
ボソッと 愛茉ちゃんが言った ひとことが
強烈に 突き刺さって…
折々に 思い出しては 罪悪感を 感じてきた。
あの時は 紫優くんの進路を 知らなかったし
どういう意味なのか
考える余裕も 無かったけど…
疫病神 か…
愛茉ちゃんは
正しいのかも しれない。
思い出したら 気分が 悪くなってきた。
視野が 狭くなって 息苦しくなる…
「? 詩史ちゃん 大丈夫?」
悠理くんの声が 遠くに 聞こえる。
ふら…っと 揺らいで バランスを 保てない。
『詩史?』
あぁ…
とうとう 紫優くんの幻聴まで 聞こえる。
「ごめ… 紫優くん… わた し…」
