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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第85章 新生活

ふ…
紫優くんの 微笑が 聞こえた。

「俺以外に するなよ?」

紫優くんの指が 唇を 撫で回す。

性感帯の 1つを 刺激されると
身体が疼いて…

そこは ゃ だ…!

唸って
紫優くんの手を 払って 顔を 背けた。


「撫でて欲しいクセに… 唇は 嫌なの?
俺の 愛猫は わがまま だな。」

払い退けた その手首を 押さえつけられて
紫優くんの唇が 唇に 重なった。

「ぅ…」

紫優くんの舌が 唇を 濡らしていく。

抵抗する様に 顔を 動かすと
紫優くんの舌は そのまま 首筋を 這って行った。

それから キツく キツく 吸われて…
首に 紫優くんのモノである証が 刻まれる。

痛くて…

完全に 目が 覚めた。

涙を 溢しながら 目を開ける。

そこには…

愛しくて 憎らしい 紫優くんの姿が 在った。

「構って 欲しかった でしょ?
素直じゃないコは お仕置きだよ?」

低くて 吐息交じりの 甘い声が
耳元で 擽ったい。

「やっと 来たね 詩史…
誰にも 邪魔されない 2人だけの 愛の巣に。
さぁ 沢山 甘えて?
俺だけの 白猫ちゃん♡」

紫優くんの 美しい 微笑みに 見惚れてしまう。

私ノ 飼イ主様ハ 天使ミタイニ キレイ…


紫優くんは そんな私に 気がついて
更に にっこり 微笑んだ。


左手を 取られて  薬指に嵌る 指輪に
紫優くんの 舌が 触れる。

そのまま 紫優くんの口内で
薬指は とろとろに 愛されて…
唾液に 塗れて 侵されていく。

柔らかな舌の動き に 蕩けそう…
私を 見つめる 紫優くんの 表情が
とても 厭らしい…

その 表情を 見ているだけで ゾクゾクする!

  
「お待たせ 詩史。 きもちぃコト シよ?」

ゾクッ…!

と 背筋が 粟立つ。

実家に 居た時とは 比べ物にならない程の
色気が 漂って いた。

逃げられる 気が しない!

「どう 構って 欲しかったの? 詩史…
何でも シて アゲルよ?」

この 色香に 当てられているだけで
私の方が オカシクなりそう…!
同棲は 早まったかも! と 今更 後悔する。

「言って? 詩史…
詩史の 可愛い声を 聞かせて?」

くらくら する …


卒倒寸前の私に 気がついて…
紫優くんは 優しく 私を 抱きしめた。

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