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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第86章 追記

「いい?
変な人に ついて行っちゃダメだよ?
真っ直ぐに 帰って来なさいね?
それから 家に着いたら 連絡する事!
外出は 出来るだけ しない様に!…」

朝から…
紫優くんは お母さんみたいに 口煩い。


今日は 私の 大学の入学式。

だけど…
紫優くんは けーパパと 大事なお仕事が
入ったみたいで 私の入学式には 来ない。

しかも 上京しなきゃ いけないから
泊りに なる。

紫優くんは 話が来た時から 不機嫌で
いつも以上に 私に 付き纏っていた。

正直 かなり ウザかったから
久しぶりに 紫優くんから 開放されて
私の心は るんるん♪ だった。


「はいはい。 わかってるわよ!
紫優くんも 気をつけてね!」

「… 詩史 入学式 休めば?
そうだ! 俺と 一緒に 上京するのは
どうだろうか?」


この期に及んで…
まだ 私を 縛ろうとする 紫優くんに
殺意を秘めた 冷ややかな 視線を送る。


イイ加減ニ シロ…!

紫優くんは 感嘆のため息をついて
頬を 染めた。

「はぁ…♡ 冗談だよぉ♡
これ以上 しつこく したら
詩史に 嫌われちゃう♡
はぁ♡ でも でも…
最後に1枚、写真だけ 撮らせて?♡」

口を 半開きに… 怪しい呼吸を しながら
紫優くんは 鼻血を 拭きもせず
スマホを 私に 向けた。

超 変態!!!


カシャ…!

「~~~っっ♡♡♡ 可愛ぃい♡♡♡
あぁ 早く 出張 終わらないかなぁ?
飛んで 帰って くるね?
あぁ… やっぱり 行きたくない…」

「早ク 行ケヨ!!! 💢」

痺れを 切らして…
とうとう 紫優くんに 暴言を 吐いた。

朝 スーツ姿が かっこいい…!♡
とか ちょっと トキメイた自分が 情けなく
感じる。

黙ってれば… カッコいいのに…


「行ってくるね 詩史ぃ〜!」

名残惜しむ様に…
紫優くんは 最後に ハグをする。


昨日 散々 この腕に 抱かれて
沢山の愛を 刻まれた事を 思い出す。

「…うん 行ってらっしゃい…」

紫優くんの 匂いを 身体に 満たしてから…
紫優くんの背中を 見送った。


さて、
私も 入学式に 向かわなきゃ…


支度をして… 家を出た。

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