飼い猫 🐈⬛🐾
第13章 騎士 ナイト
「だから… 詩史ちゃんは 紫優とじゃなくて
俺の彼女だから…! 本当に いい迷惑…!」
普段穏やかな悠理くんが 苛立ちを露わに
言い放ったものだから
しーーーーん
クラス中が 静かになった。
「違…」
「詩史ちゃん!」
否定しようとしたら
悠理くんが強い口調で 制した。
思わず ビクッと 驚いた。
「…具合が 悪くなる様なら また言って?」
悠理くんは そう言って 微笑むと
自分の席に 戻って行った。
「…。」
私は 言葉が出ずに
恐る恐る 紫優くんを見る。
紫優くんと 目が合うと
にっこり 微笑まれて…
『何が 起こったのかな? 後で 説明してよね? 詩史チャン?』
ゾクッ…!
それは それで 恐怖しかなかった。
放課後
帰り際に 図書室に寄ろうと いつものルートを通る。
何も考えずに 階段が見えてくると…
「…っ ?!」
ドクン…! 心臓が1つ 大きく跳ねた。
この… 場所は…
私が 突き飛ばされて…
紫優… くん が… !
…っ 息… が…
壁に 手をつき その場に 蹲った。
『詩史(ちゃん)…!』
バタバタと 足音が近づいて…
前から 悠理くん…
後ろから 紫優くん が来た。
2人 鉢合わせると 頭の上で 口論が始まった。
「お前… 昼間のアレは何だ…?」
紫優くんが 苛立ちを 滲ませる。
「紫優… この前のケガは お前のファンの
せいだろ?
詩史ちゃんが 危険だ!
詩史ちゃんを守る為に した…って
紫優なら わかるだろう…?」
「やり方が卑怯だ…!」
「紫優に 言われたくないよ。
詩史ちゃんには これから ゆっくり 選んで貰うんだから…。」
悠理くんが ぎゅっと 私を抱き寄せる。
「こんなに 参って 可哀想に…!
今回の犯人が 捕まるまでは 俺と居た方が
安全だよ!」
「そんな事は わかってる!
詩史に 触るなよ!
詩史は 俺の彼女になったんだ!」
「紫優と居たって 詩史ちゃんは 苦しそうだ。
詩史ちゃんの為に 手を引けよ!」
私は 段々 苛立ってくる。
何2人だけで 話、進めてるの…?!
ぎゃあぎゃあ ぎゃあぎゃあ と…
「うるっさーいっ !!!!」
私が 叫ぶと 2人はピタリと 言い合いを止めた。
俺の彼女だから…! 本当に いい迷惑…!」
普段穏やかな悠理くんが 苛立ちを露わに
言い放ったものだから
しーーーーん
クラス中が 静かになった。
「違…」
「詩史ちゃん!」
否定しようとしたら
悠理くんが強い口調で 制した。
思わず ビクッと 驚いた。
「…具合が 悪くなる様なら また言って?」
悠理くんは そう言って 微笑むと
自分の席に 戻って行った。
「…。」
私は 言葉が出ずに
恐る恐る 紫優くんを見る。
紫優くんと 目が合うと
にっこり 微笑まれて…
『何が 起こったのかな? 後で 説明してよね? 詩史チャン?』
ゾクッ…!
それは それで 恐怖しかなかった。
放課後
帰り際に 図書室に寄ろうと いつものルートを通る。
何も考えずに 階段が見えてくると…
「…っ ?!」
ドクン…! 心臓が1つ 大きく跳ねた。
この… 場所は…
私が 突き飛ばされて…
紫優… くん が… !
…っ 息… が…
壁に 手をつき その場に 蹲った。
『詩史(ちゃん)…!』
バタバタと 足音が近づいて…
前から 悠理くん…
後ろから 紫優くん が来た。
2人 鉢合わせると 頭の上で 口論が始まった。
「お前… 昼間のアレは何だ…?」
紫優くんが 苛立ちを 滲ませる。
「紫優… この前のケガは お前のファンの
せいだろ?
詩史ちゃんが 危険だ!
詩史ちゃんを守る為に した…って
紫優なら わかるだろう…?」
「やり方が卑怯だ…!」
「紫優に 言われたくないよ。
詩史ちゃんには これから ゆっくり 選んで貰うんだから…。」
悠理くんが ぎゅっと 私を抱き寄せる。
「こんなに 参って 可哀想に…!
今回の犯人が 捕まるまでは 俺と居た方が
安全だよ!」
「そんな事は わかってる!
詩史に 触るなよ!
詩史は 俺の彼女になったんだ!」
「紫優と居たって 詩史ちゃんは 苦しそうだ。
詩史ちゃんの為に 手を引けよ!」
私は 段々 苛立ってくる。
何2人だけで 話、進めてるの…?!
ぎゃあぎゃあ ぎゃあぎゃあ と…
「うるっさーいっ !!!!」
私が 叫ぶと 2人はピタリと 言い合いを止めた。